これが若衆組の宿!? 大正モダンな「互盟社」
古座川町は大自然に古座川が流れる清流王国です。
今回、古座川に沿って河口から上流に向かって古座川町を車で巡ってみました。
シリーズで紹介したいと思います。
若衆宿だった互盟社
串本町古座から県道227号線を通って古座川町へ入りました。
古座川の上流は山林地帯ですが、河口の方の高池地区は平地に集落が広がり古座川町の中心地です。
古座街道である県道227号線沿いに、木造洋館風の建物が建っています。
この建物が「互盟社」で、大正時代に建てられた建物です。
互盟社とはこの地域に古くからある青年会の組織で、権威を持った若衆組にあたります。
若衆組は昭和のはじめごろまで存在し、村内の祭礼、警備、消防、ときには村落の運営についても重要な役割を担っていました。
そしてこの若衆宿に夜集まって手仕事をしたり、話し合ったりして寝泊まりし親睦をはかったようです。
現在は、町の文化財である獅子舞が保存され、獅子舞をするグループの活動拠点となっています。
また、建物は催事などにも利用されています。
普段は玄関扉が閉まっていて内部は非公開ですが、この日は扉が開いており中で子供たちが学習していました。
レトロな木造洋館風の建物
鎧張りの壁にはクリーム色のペンキが塗られ、玄関のポーチには2本の丸柱が庇を支えています。
石造物ではなくて木彫であるところがユニークだというキャピタル(柱頭:柱の頭部の部材)は、アカンサスの葉を様式化した華麗なコリント式で装飾されています。
庇の下の中央には、丸い飾りの中に「互」の文字がありました。
なんとなくかっこいい。
瓦にもいくつか「互」の文字が見られましたよ。
<互盟社>
*住所 和歌山県東牟婁郡古座川町高池
*見学は外観のみ 自由
*アクセス JR古座駅からタクシーで約5分
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