華岡青洲が造った垣内池

公開日 : 2017年12月22日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

世界で初めて全身麻酔を用いて乳癌手術に成功した江戸時代の外科医・華岡 青洲(はなおか せいしゅう)。

彼が、私財を投じて造ったという垣内池(かいといけ)が紀の川市にあります。

今も活躍している垣内池

小田井用水路(おだいようすいろ)に架かる龍之渡井(たつのとい)から垣内池を車で訪れました。

交差点付近の県道127号線沿いに石碑と大きなため池がありその池が垣内池でした。

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昔、水不足に悩まされていたこの一帯は、たびたび干ばつの被害にあっていて農民を困らせていました。

その状況を見かねた青洲さんが50歳の時に、干ばつと貧困に苦しむ農民のために藩の許可を得て、私財を投じてため池を拡張工事をされたそうです。

その際には農民を雇い、賃金を支払い、「垣内池」と命名して出来上がった池を農民に与えられました。

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現在でも農業用水池として活躍しています。

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華岡青洲自作の碑

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池のほとりに建つ石碑は華岡青洲自身が建てた碑です。

風化していて分かりにくいですが、碑面には青洲自身が詠んだ歌が刻まれています。

「水みたば 心をこめて 田うへせよ 池の昔を思ひわすれず」

<垣内池(かいといけ)>

・アクセス JR名手駅より徒歩10分

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