間近で見る感動の那智の滝

公開日 : 2017年11月23日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

那智の滝をもっと近くで見たい方は、御滝拝所がお勧めです。

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御瀧拝所へは社務所で拝所参入料を納め、社務所横の入口から石段を登って行きます。

(参入料金:大人300円・小中学生200円・未就学児 無料)

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入口からも見えていますが、石段を10段ほど登った場所に「延命長寿のお瀧水」があります。

花山法皇が千日の滝籠りをし、九穴の貝(くけつのかい:鮑貝の殻に9つの穴が開いている貝。その貝殻にて食すれば長寿になる言い伝えがある)を滝壺に沈められて延命の霊水と言い伝えられるようになった水です。

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お瀧水は2ヶ所あり、吐水口はどちらも龍のデザインです。

滝壺から引いたお水で、このお瀧の水を飲むと延命長寿の御利益があるそうですよ。

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手前の棚には神盃(さかずき)が並んでいます。

初穂料を納めた方は記念に持ち帰りができますよ。

(神盃 初穂料100円)

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ありがたく私も霊水をいただきました。

ちなみ以前お持ち帰りした神盃は、我が家ではお正月に活躍しています。

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お瀧水のある場所からさらに石段が続きます。

石段の左上に見えている朱の建物はお瀧祈願所です。

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お瀧祈願所には護摩木や絵馬が奉納されています。

御滝拝所から戻るとき別の道があるのでそちらを行くと祈願所の前を通りますよ。

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石段を登り続けていると、御瀧拝所の舞台が見えてきました。

距離的にはお瀧水のある場所からそれほど距離はありません。

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御瀧拝所の舞台に到着です。

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舞台からは迫力のある那智の滝が間近に見ることができます。

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ここから見る滝も素敵ですが、もっと滝を近くに感じたくてさらに上へと行ってみました。

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滝の迫力に「すごい!」と感動する方々の声や、滝をバックに記念撮影される方々がいます。

滝のそばへ行くとミスト状の滝の飛沫が降り注いでくるので、なんだか清められている気分がしました。

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那智の滝を初めて見た磐余彦命(いわれひこのみこと:後の神武天皇)も、この滝を見て感動や畏怖の念をいだかれたことでしょうね。

熊野那智大社の始まりは、磐余彦命の東征が起源とされています。

西暦紀元前662年、磐余彦命一行が九州から丹敷浦(にしきうら:現在の那智の浜)に上陸しました。

一行が光り輝く山を見つけ、その山を目指して進んだところ那智の滝を探し当てられ、那智の滝を大己貴命(おおなむちのみこと)の現れである御神体としてお祀りされました。

そして一行は、天照大神が遣わした八咫烏(やたがらす)の導きにより無事奈良県の橿原に入り、神武天皇として初代天皇に即位されたということです。

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その後、熊野の神々が光ヶ峯に降臨され滝のそばにお祀りしていましたが、

仁徳天皇5年(317)、那智の滝が見える山の中腹に社殿を造り、熊野の12の神々と那智の滝の神(大己貴命)もそちらに遷しました。

これが熊野那智大社の始まりです。

なので、熊野那智大社は、那智の滝を御神体としてお祀りした自然信仰が始まりというわけです。

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那智の滝の銚子口の幅は13mです。

水量が多いと分かりにくいかもしれませんが、銚子口の岩盤に3つの切れ目があり、三筋となって滝口から落下してくることから「三筋の滝」とも呼ばれています。

その上にかかる長さ約26m、重さ約4㎏大しめ縄は、7月の「那智の扇祭り」の前と、年の瀬に張りかえられ、その模様がニュースなどでも報道されます。

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御瀧拝所からは滝壺を覗くことはできないので分からないのですが、滝壺の深さは約10mという深さです。

毎秒1トンもの水が落ちてくるというのがすごいですね。

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滝壺から下は石がゴロゴロしており、そこを滝が流れていきます。

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眼下には水の流れが落ち着いた場所があり、緑色をした水の色がきれいでした。

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いつまでも見ていたくなる那智の滝です。

日本一の落差を誇る那智の滝ですが、その物理的な凄さだけでなく、いにしえの人々が神として崇め祀り、今も御神体としてお祀りされている那智の滝の姿を見ていると、とても神々しくまた違った素晴らしさや感動があります。

ある時は那智の滝を見ていると、龍が昇っているように見えました。

目で見て姿が見えるというわけではなく、白い龍が昇っているように感じたのが不思議でした。

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今回は見ることができませんでしたが、滝に虹が見えることがありますよ。

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滝を見た後は社務所にて御朱印をいただいて帰りました。

<那智の滝・飛龍神社>

・住所 那智勝浦町那智山

・電話番号 0735-55-9321(熊野那智大社)

・境内自由

・アクセス バス停那智の滝前から徒歩3分

・駐車場 無し 

・熊野那智大社・飛龍神社HP http://kumanonachitaisha.or.jp/

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