潮ざきの立岩巻

公開日 : 2017年11月08日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

串本町に来たらぜひ行きたかった「菓子 潮ざき」さんを訪れました。

潮ざきさんは、清月菓舗として駅前通りで営業されていましたが、

平成28年3月12日にJR串本駅の駅前に移転され、店名も清月菓舗から「潮ざき」と名前を変更されました。

今回、移転されてからは初めての訪問でしたが、駅前という立地であり、車でも国道からすぐなので以前より大変訪れやすくなりました。

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「え!ここ!!?」

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駅のロータリー沿いに、町家建築の風格ある建物が目を惹きます。

外観から和菓子屋さんとは思えず、一瞬高級な料亭かと思ってしまったほどです。

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建築は伊勢のおかげ横丁の建物を建築された方に依頼されたそうです。

残念ながら暗くてよく分からなかったのですが、屋根にはお猿さんもいるそうですよ。

今度訪れる時は、明るい時に訪れて見てみたいですね。

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石畳が続く路地を通って玄関へ。

まるで茶室へ向かうような趣向に驚きました。

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店内に入ると今風のショップですが、天井は太い梁で、下端に白竹が並べられたりと、随所に和を感じさせるシックな店内です。

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中庭が見えます。

中庭を挟んで見える厨房は、フレンチやイタリアンを手掛ける設計士さんによる厨房で、天井はシステム天井なのだとか。

空調と換気が同時に行える設備になっているそうですよ。

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お菓子が並ぶショーケースの下部は漆喰塗り。

丸みのあるフォルムと白い漆喰の色がきれいですね。

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ショーケースに並ぶ和菓子はどれも美味しそうです。

季節ごとに変わる上生菓子は秋のデザインでかわいらしく、どれもいただいてみたいですね。

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お干菓子などを作るときの珍しい菓子木型もディスプレイされていました。

どちらの御菓子も美味しそうで迷ってしまいましたが・・・

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串本銘菓 しら波

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三尾川の羽二重というもち米の求肥にこし餡が包まれ、最中皮で挟んだお餅にけしの実がまぶされています。

まるで白波のような真っ白な薄い最中の皮です。

いただくと、パリッとした食感の後にお餅のモチッと感。

そして上品なこし餡とけしの実の食感と風味が広がりました。

潮御﨑神社伝承による花山天皇(平安時代)

『ココニマス 神ニ手向ノ幣帛(へいはく)ナレヤ 潮ノ御崎ニ 寄スル白波』

からその名があるそうです。(HPより)

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串本銘菓 たいもなか

串本民話の「目なし鯛」というお話から名付けられたもなかです。

鯛の形がかわいらしいですね。

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鯛の最中皮に、つぶ餡がいっぱいです。

独自の煮塾で炊かれた丹波春日の黒さや大納言小豆を使用されているそうですよ。

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そして看板商品の

串本銘菓 立岩巻

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前回のブログでも少し紹介させていただきましたが、

串本町には名勝・橋杭岩があり、大小40余りのそびえ立つ巨岩が連なっています。

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立岩巻はその橋杭岩の立岩をイメージした御菓子なのです。

・平成20年 第25回全国菓子大博覧会 名誉総裁賞(技術部門) 受賞

・平成25年 第26回全国菓子大博覧会 橘花栄光賞 受賞

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焼き皮は、ふっくらと焼き上げるために、

新鮮な地鶏卵の紀州梅鶏卵と北海道産甜菜糖、国内産小麦粉、三年熟成本みりんを使用され、生地は職人さんが1枚1枚手焼きされています。

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このふんわり感、そして厳選された素材が、コクと風味のあるやさしいお味がします。

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餡は北海道大粒小豆(豊祝)と北海道白手亡豆を合わせた半小豆餡です。

自家製の餡は口どけの良い餡で、甘さ控えめです。

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今回の烙印は紅葉でした。

烙印は季節によって変わりますよ。

季節ごとにどんな烙印になっているのか、そちらも楽しみですね。

上品なお味で美味しく、リピ買いしていてる立岩巻。

基本、ここでしか買えないので、串本へ来た時はぜひ寄ってみてくださいね。

<菓子 潮ざき>

・住所 和歌山県東牟婁郡串本町串本40-35(JR串本駅前)

・電話番号 0735-62-5288

・菓子 潮ざきHP http://www.kashi-shiozaki.jp/

・営業時間

平日 午前8:00~18:00

日曜 午前8:00~17:00

※品切れの際は営業時間内でも閉店することがあります。

・定休日 毎週火曜日 (祭日やお盆、お正月は営業)

・駐車場 15台

~ 紀州便り ~

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和歌山市内のけやき大通りも色づき始めています。

和歌山も秋ですね。

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