ジャール平原の謎の壺はここでつくられた
謎の石壺が散在するシェンクワーン県はジャール平原。
その巨大な石壺の石切り場は県都ポーンサワンから7号線を西に20kmのプー・ケンPhu Kengという山の急斜面だということは分かっていました。
ようやく山道が切り開かれ、ビジターセンターが設置され、1000段を超える階段が設けられて、ツーリストの目に触れることになりました。
標高差200mほどの急斜面は登りに1時間を要します。狭い階段を喘ぎ喘ぎ登っていくと、次第に視界が開け、曲がりくねった道をふさぐように作りかけの石壺が左右に散らばっていて、ここが石壺の製造現場であったことを物語っています。しかし、この石切り場から斜面を下り森を抜け、山路を20kmも辿って、遠く離れた丘まで、重量5トンの石壺を、いったいだれがどうやって運び出したんでしょう。謎は深まるばかりです。
ようやくたどり着いた頂上は、そのてっぺんには長さ50mほどの、ようやく人一人が通れるほどのトンネルが残っていました。1960~70年代のインドシナ戦争(ベトナム戦争)当時、米軍の激しい空爆を迎え撃つラオス解放軍が防空の最前線として、この山の頂きを活用した史跡です。
噴出した汗も爽やかな風が一瞬にして吹き飛ばし、ゆるく連なる丘と水田が織りなす抜群の眺望が心を揺さぶってくれました。
プーケーンへの行き方:シェークアーン県の県都ポーンサワンからの日帰りツアーに参加すると、石壺サイトの1と2と3に寄る前か後に、ここにも立ち寄ってもらえます。
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