消えゆくコロニアル建築
ラオスは1893年から61年間、フランス領でした。フランス植民地政府の統治政策の功罪はともかくとして、結果としてフランス人がつくった美しい建物がラオスの各地に残りました。近年は観光資源として重要な役割を果たしています。ところが、こうしたコロニアル・スタイルの建物が、好調な経済発展の蔭で次々にコンクリート製のオフィスにその姿を変えています。ラオス政府は仏領インドシナ時代の建物を文化遺産として次世代に残すよう、国民に呼びかけてきましたが、それぞれの所有者たちの理解はなかなか得られず、建物は消滅しつつあります。
ビエンチャンの中心地にあるレストラン「コプチャイ・ドゥ」は豊富なメニューが評判で、世界各地からのツーリストで賑わっています。この7月に開店15周年を迎え、改修前に撮られた古い写真を店の入り口に掲示しました。たぶん1960年代のもののようです。
現在の外観と比較するとずいぶんその姿は変わっていて、昔の面影を屋根のあたりに留める程度ですが、歴史的な建造物を残そうとするオーナーの心意気が感じられます。
ビエンチャンの中心地にはまだまだこうした旧い建物があちこちに残り、散策にもってこいです。これは高級ラオス料理と伝統音楽が楽しめるレストラン「クワラオ」です。
国立博物館も移転が決まりました。移転反対の声があちこちから聞こえてきます。
これはコプチャイドゥーの斜め前の国立図書館です。間もなく移転します。この建物、残してもらえるでしょうか?
ビエンチャンの裏通りをゆっくり歩いてみてください。よく観ると随分残っています。
中部のサワンナケートやタケークにも、南部の都市パークセーにも、美しいコロニアルスタイルの建物を見物できます。コロニアル建築めぐりには自転車が似合います。
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