消えゆくコロニアル建築

公開日 : 2013年08月06日
最終更新 :
壊されるか修復されるか.jpg

ラオスは1893年から61年間、フランス領でした。フランス植民地政府の統治政策の功罪はともかくとして、結果としてフランス人がつくった美しい建物がラオスの各地に残りました。近年は観光資源として重要な役割を果たしています。ところが、こうしたコロニアル・スタイルの建物が、好調な経済発展の蔭で次々にコンクリート製のオフィスにその姿を変えています。ラオス政府は仏領インドシナ時代の建物を文化遺産として次世代に残すよう、国民に呼びかけてきましたが、それぞれの所有者たちの理解はなかなか得られず、建物は消滅しつつあります。

昔のコプチャイドゥー.jpg

ビエンチャンの中心地にあるレストラン「コプチャイ・ドゥ」は豊富なメニューが評判で、世界各地からのツーリストで賑わっています。この7月に開店15周年を迎え、改修前に撮られた古い写真を店の入り口に掲示しました。たぶん1960年代のもののようです。

今のコプチャイドゥー.jpg

現在の外観と比較するとずいぶんその姿は変わっていて、昔の面影を屋根のあたりに留める程度ですが、歴史的な建造物を残そうとするオーナーの心意気が感じられます。

レストラン クワラオ.jpg

ビエンチャンの中心地にはまだまだこうした旧い建物があちこちに残り、散策にもってこいです。これは高級ラオス料理と伝統音楽が楽しめるレストラン「クワラオ」です。

ラオス国立博物館も移転する.jpg

国立博物館も移転が決まりました。移転反対の声があちこちから聞こえてきます。

国立図書館.jpg

これはコプチャイドゥーの斜め前の国立図書館です。間もなく移転します。この建物、残してもらえるでしょうか?

ビエンチャンの裏通りをゆっくり歩いてみてください。よく観ると随分残っています。

中部のサワンナケートやタケークにも、南部の都市パークセーにも、美しいコロニアルスタイルの建物を見物できます。コロニアル建築めぐりには自転車が似合います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。