お寺の中のサウナ&マッサージ

公開日 : 2011年01月30日
最終更新 :
ソッパルアンのサウナ⑧管理人ノイさん_320.jpg

ラオスでは伝統的にサウナとマッサージが盛んです。どこの街でも看板を見かけます。今回ご紹介するのはごく庶民的なお寺の中のサウナ&マッサージ。私はここが気に入っていて、週末はここで汗をたっぷり流して一週間の疲れをとっています。

高床式の建物の階上にサウナ・ルームが設置されていて、周囲の木立の上部に手が届きそうです。全体が木造で床は板張りです。サウナを頼むと、腰に巻くサロンのような大きな布を貸してくれます。女性はサロンを胸の上から、男性は腰のあたりに巻きつければ、準備完了。手荷物は管理人のノイさん(中央右の女性)が預かってくれます。

ソッパルアンのサウナ①お寺の山門_320.jpg

そのお寺とは、毎週土曜日の午後に瞑想のレッスンを無料公開していることでよく知られているソッパルアン寺院(Wat Sokpaluang)です。ヴィエンチャンの中心街から南にトゥクトゥク(三輪タクシー)で15分、運賃はおよそ1~2万キープで行けます。小さな山門のある小ぶりのお寺ですが、英語版旅行ガイド『ロンリープラネット』に載っていて、欧米人に人気です。地球の歩き方にも掲載されていたのですが2009年度版からは紙面の都合で削られてしまいました。最近は日本人をめったに見かけません。

ソッパルアンのサウナ③建物_320.jpg

サウナのある建物は大木が生い茂る涼しげな林の中にあります。一見田舎にある高床式の農家のつくりです。決して汚くはないですが、30年は経っているだろうと思われるような古めかしい佇まいです。サウナのドアもギシギシと音をたてそうな重たい木製で、開けたとたんに中からもくもくと水蒸気が飛び出します。白煙と暗がりに目が慣れるまで、しばらくは立ち往生します。誰がどこに座っているのかさえ見えないほど、濃密なスチームに満ちています。

ソッパルアンのサウナ⑤二階_320.jpg
ソッパルアンのサウナ④焚き口_320.jpg

階下にかまどの焚き口があり、ドラム缶を加工したかまどには、焚き木が燃え盛り、その上に突き出た煙突状の通気管が階上につながっていて、熱い蒸気を送っています。ごくシンプルな構造です。

ノイさんの説明によると、境内で汲み上げた地下水に、このお寺の尼さんが手づくり栽培しているハーブ(カフィア・ライム、ベルガモット、バジル、レモングラス、バジルなど)に、数種の秘密の薬草を加えて、かまどで煮たて、その蒸気をサウナ・ルームに引き込んでいるそうです。一回の入浴時間は10分間が適当で、休憩をはさんで3~4回入るといいようです。肌にハーブのエキスを吸収させるために、入浴後2時間はシャワーを浴びないでほしい、とのこと。なかなか説得力のある解説です。

ソッパルアンのサウナ⑥薬草茶_320.jpg

サウナは何度入っても入浴料は1万5千キープ(約200円)、営業は毎日午後1時から夜8時まで。昼間はヴィエンチャンを訪れたフランス人、ドイツ人、イギリス人、オーストラリア人など欧米系のバック・パッカーたちが骨休めしています。夕方5時ごろからはラオスの若い女性で込み合います。入浴後、二階の狭いベランダで熱い薬草茶をふるまってくれます。ドクダミ茶か焙じ茶のような柔らかい苦味のあるお茶が乾いたのどを潤します。汗をたっぷり流した後だから身体に滲みます。お茶を飲んでもう一度入浴する人は多いようです。

ソッパルアンのサウナ⑦マッサージ_320.jpg

そのあと、マッサージを受けるとさらにリラックスできると勧められ、1時間たっぷり背中と腰を中心にマッサージをしてもらいました。うつ伏せしているうちに眠ってしまう人もいます。全身マッサージは1時間5万キープ(約600円)。

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