あさぬまちずこさんのラオス人形劇
日用品や廃物を身につけて、それに命を吹き込むように演じるパントマイム風の現代人形劇(オブジェクトシアター)はフランスで発祥したそうです。それに触れたラオスの喜劇役者が10年前に創設したラオス国立人形劇場「カーボン・ラーオ」に、15年前からラオスを行き来していた日本のパントマイマーあさぬまちずこさんが触れ、ラオス人ラタナコーンさんと作ったユニットが「チェオボン」です。
ビエンチャンでこどもの図書館活動を続けている日本のNGO「ラオスのこども」がこのコンビユニット「チェオボン」を招いて公演会をやってくれると聞いて、あいにくの土砂降り雨でしたが、トクトク三輪タクシーに乗って観劇に行ってきました。
今回の公演にはビエンチャンの小中学生が前座で出演しました。ことばの説明はほとんどなく、身体表現だけでストーリーを展開します。演じている子供たちもそれを目の前にした観客も、狭い会場で一体になって、物語にのめり込んでいきました。
「チェオボン」が登場しました。不思議な廃材を身にまとい、ラオスでよく見かける編み笠や木片を使って変身しています。アジア人はあらゆる自然に霊が宿っていると考える信仰が残っているようですね。ラオスでも人と自然は一体だという信仰があります。二人のパントマイマーは、そんなラオス人の自然と共に暮らす生活観を表現したのでしょう、観客をマジックでも使うように呑み込んでいきました。
「チェオボン」の公演は世界を駆け巡っています。日本での公演も定期的に開いているようです。
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