お土産にもってこいの雪降るガラス球、ウィーン発祥のスノーグローブ

公開日 : 2019年01月29日
最終更新 :

今回は久々にお土産テーマです。

皆さんはスノーグローブをご存知でしょうか?

これはガラス製の球の中に透明な液体、建物や有名人物、粉雪に見立てた物質の三つを入れたもので、球を振ると雪景色のように見えるのが特徴です。

日本でもクリスマスの時期を中心に、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

この世界的に有名でスノーグローブですが、実はウィーン発祥なのです!

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時は19世紀末、ウィーンの手術用機械技師であったエルヴィン・ペルツィー氏により、初めてのスノーグローブが発明されました。彼はもともと更に明るい手術用ランプを開発すべく、電球にガラスの破片を入れて反射させるなどの実験を繰り返す途中に、スノーグローブのアイディアを思いついたとされています。彼はすぐさま「雪の降るガラス球」として、特許を取得。1900年には兄弟とともに店舗を出し、その数年後には皇帝にも表彰されるほどになりました。

現在に至るまで改良に改良を重ねられ、ウィーンでも時代を超えて愛され、造られ続けているスノーグローブは、もちろんウィーン土産にもってこい。

では、どのような種類があるのでしょう?

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こちらが元祖ペルツィー社のスノーグローブ。

黒い台座に、"Gruess aus Wien"(ウィーンからのご挨拶)と書いてあるのが目印です。

反射で少々わかりづらいですが、左から

・スペイン乗馬学校の白馬、リピツァーナー

・映画「第三の男」にも登場したプラーターの大観覧車

・モーツァルト

・皇后エリザベート(シシィ)

画像にはぎりぎり写っていませんが、シュタットパーク市立公園にある黄金のヨハン・シュトラウス像のモチーフもありました。

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ガラス球の中にはウィーンの2大シンボルであるシュテファン大聖堂と大観覧車、台座にはシェーンブルン宮殿をゆくフィアカー(馬車)が採用されたもの。

オリジナルではありませんが、ウィーンのシンボルを盛り込んだ内容となっています。

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こちらのグローブにもシュテファン大聖堂と大観覧車が入っていますが、台座部分にはウィーンのカールス教会やオーストリアのワシの紋章などがあしらわれています。

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一番左がシェーンブルン宮殿本殿、真ん中二つがシェーンブルン宮殿庭園内にある対プロイセン戦勝記念碑のグロリエッテ(ここでお茶すると眺めがいいんです)、一番右がプラーターの大観覧車。右三つがペルツィー社製のスノーグローブです。

いずれも可愛らしいので、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。大きさもペルツィー社のものに限って言えば、ガラス球の直径が2.5cm、4.5cm、8cm、12cmと4種もあり、贈る相手や人数によって色々と選ぶことができます。

スノーグローブが購入できるのは、ウィーン各地にあるお土産ショップ。

特にショッピングストリートのケルントナー通りのショップでは、多くの種類が取り揃えられているのでお勧めです。

注意事項としては、こちらは液体物扱いとなる可能性があるので、衣服などにくるんで割れないように梱包し、預入荷物のスーツケースに入れてお持ち帰りくださいね!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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