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ホフブルク王宮にある奇跡の騎馬像とは

カテゴリー:文化・芸術・美術 投稿日:2017年6月12日

ウィーンっ子であれば恐らく誰もが知っているであろう、ちょっとしたウィーンの隠れ名所があります。それはホフブルク王宮のヘルデンプラッツ(英雄広場)に屹立する一対の騎馬像の記念碑で、これにはちょっとした奇跡の逸話が隠されているのだとか。

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Reiterstatue-eugen-500.JPG

写真の上の方がナポレオンとの戦争などで活躍し、ハプスブルク帝国の皇族にして軍人であったカール大公。そして写真下はこのブログにも何度も登場したお馴染みの人物、オスマントルコ帝国によるウィーン包囲時の救国の英雄、オイゲン公です。


これらの騎馬像を制作したのは、アントン・ドミニク・フォン・フェルンコルンという彫刻家で、(オーストリア国営のテレビ番組によると)世界でただ一人、騎馬像彫刻を馬の後足のみで支えて立たせることに成功した人物とされています。上の二枚の写真をよく見比べていただくとわかるかと思いますが、オイゲン公の銅像の全重量が後足二本としっぽでしっかりと支えられているのに対し、カール大公の方は前述の通り、細い馬の後足のみという絶妙なバランスで彫り上げられたスカルプチャーで、その圧倒的な躍動感も相まって"奇跡"と称される所以となっています。


ちなみにこのフェルンコルン氏は最初にカール大公の彫像を完成させ、大喝采を浴びたものの、次のオイゲン公の製作段階では二本足で立たせることがどうしても叶わず、その重圧に耐えかねて発狂してしまったとのこと。そして後を引き継いだ弟子たちがオイゲン公を完成させたと伝えられています。


上のオイゲン公の彫刻写真をご覧になれば、一緒に映りこんでいる人間たちと比べてこの2体の銅像がいかに巨大であるか、そしていかに制作に困難をきたすものであるのかがおわかり頂けると思います。もしホフブルク王宮でこの騎馬像を見かけたら、ちょっとこのエピソードを思い出していただければ幸いです。

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ライジンガー真樹

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名前:ライジンガー真樹

ライジンガー真樹

スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

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