かくれんぼするオオヤマネコ チロルのアルプス動物園 <2>
先日の記事「チロルのアルプス動物園 <1>」にて、アルプスを中心として生息する珍しい動物たちの動物園があるとお伝えしましたが、今回はその中でも著者が少々手こずった動物を紹介いたします。
それはこちら、ドイツ語でLuchs、英語ではLynxと呼ばれるオオヤマネコ。
正しくはヨーロッパオオヤマネコと称され、体長が約80−130cm、体重は約18-30kg(雄の方が大きくて重い)
全身に可愛らしい斑点があり、尾は短め。リス、ウサギ、昆虫や時にはシカまでもを捕食するそうです。
アルプス動物園内の檻の傍らにも、このような図表が掲げられていました。
子供は勿論のこと、大人が読んでも、かなり面白い情報が載せられています。
一部ここで紹介しますと・・・
・オオヤマネコは他の猫のように喉をゴロゴロ言わせたりせず、ふぅっと唸ったり、唸り声をあげたり、吠えたりします。
・オオヤマネコが雪の上を走る際には、力強く、みっしりと毛のはえたあんよがスノーブーツのような役割を果たします。(何て可愛いんでしょう!著者もそんなフワフワのあんよが欲しいです・・・)
・とがった筆の様な大きな耳は、物音がどこから来るのか測るのに非常に優れています。
などなど。
その他にも、オオヤマネコの生態やアルプス地方においての生息地域等を記す、面白い看板が見られました。
さてさて、ではこのオオヤマネコとはどのような外見をしているのでしょう?
いざ探してみることに!
日本の狭い動物園とは違い、こちらのアルプス動物園は各動物にかなりゆとりのあるスペースが割り振られているので、動物たちがそれなりの暮らしを送ることができる一方で、探す方は一苦労です。
オオ"ヤマネコ"と名が付いているだけあり、山の森をイメージしたような広い広い檻の中は、木が鬱蒼と茂っており、探せど探せどLuchsちゃんは姿を見せてくれません。
真夏日の暑さに目が眩みそうになり、一瞬オオヤマネコご対面を諦めようかなどと猫好きにしては有るまじき弱音を吐きそうになったとき、不意に第三の看板が目にとまりました。
雄のオオヤマネコのお気に入りスポットが記されています。
木を遥かに見上げるとこの隠れ家が見付かるのだとか。では張り切って見上げてみましょう!
いたーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
あれほど捜索しても見付からなかったリンクスちゃんが、一瞬にして見付かりました!
看板通りに、高い高い木の枝の股部分に絡まるようにして寝そべっています。
もっと至近距離で見たかった著者としては少々残念でしたが、人道的とは言い難いほど狭い檻に閉じ込められ、四肢もろくに伸ばせないペットショップや動物園の哀れな動物たちのことを思うと、このオオヤマネコとの距離に不満を抱くべきではないと思いなおしました。
紆余曲折あったオオヤマネコ探しですが、さて次の動物を見ようと坂を下り始めたところ、檻の別の場所にて、あっさりと別のオオヤマネコが歩いているのに遭遇しました。脱水症状を起こしそうになりながらヤマネコを探したあの時間は、一体何だったんでしょう・・・。
しかも良く見て下さい!
このオオヤマネコの後ろに赤ちゃん猫がくっついて歩いて回っています!!!
お母さん猫の前を走ったり、後ろにくっついたり、転げまわったりと、見ていて本当に愛らしい姿にすっかり癒され、熱気で倒れそうになっていた著者も何とか回復することができました(笑)
他にもアルプスの動物たちがまだまだ沢山いたので、次回引き続き紹介しますね!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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