ヘルシンキで懐石料理のデモ

公開日 : 2015年09月15日
最終更新 :
筆者 : 林 恵美

ヘルシンキの日本大使館主催の日本文化プロモーションイベントで、会席と安比うるしのデモに参加させていただきました。懐石のシェフはCAFE OHZANのクロワッサンラスクで有名な榎本 鈴子さん。レストラン学校Perhoや輸入会社との協力で実現したフィンランドの食材を使った懐石料理をいただきました。

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1品目のベリーの白和えくるみソース。デザートのようにきれいでかわいらしい前菜です。食器はすべて秋田で手作りの伝統工芸安比塗りの器。手に軽く、落ち着いた赤で、和食器の好きな私にはたまりません。

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2品目はホワイトフィッシュの菊花締め。ホワイトフィッシュは、バター焼きやグリルで出てくることが多いですが、こんなに上品な1品になると、まるで別の魚のようです。

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さて、魚にはお酒がつきもの。秋田の地酒の醸造所の提供で、鷲の尾という日本酒をいただきました。このお酒は、海外で提供するのが今回初めてだそうです。安比塗りのかた口で提供されました。

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3品目のパイクパーチの湯葉衣揚げ、ルッコラあんかけ。本来は春菊で作るあんかけだそうですが、ルッコラのくせもなく、緑のきれいな1品でした。

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4品目は、和牛のカツレツ、醤油パウダーソース。醤油パウダーというのは、初めて見ました。お寿司をお醤油にどっぷりつけて食べてしまう外国人むけに開発されたものだそうで、思わず、あるある、と笑ってしまいました。そして、霜降りの和牛。こちらの牛肉は赤身のものがほとんどです。お肉のおいしさに、みんな食べることに集中、一瞬会場が静かになりました。

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しめは鮭といくらのちらし寿司。これも、日本の味でした。

フィンランド人の味覚にあわせて、あんかけの味付けを濃くしたり、てまり寿司を大きめにしたり、伝統にこだわりすぎず、「おいしい!と食べていただきたい」という細かい心づかいが垣間見えて、素敵でした。そして何より、フィンランドでこんなにおいしい懐石がいただけるなんて。和牛や日本酒への関心はすこしずつ上がりつつあると思うので、トゥルクにも日本のシェフをご招待できればいいな、と夢も広がります。

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ちなみに、夕方は、大使館の商業部の方が連絡係になってくださったジャパニーズ・ビジネスコーディネーターの集いで、ヘルシンキのランチカフェMizuのケータリングの和食でもう一度盛り上がりました。オウル、ポリ、ヘルシンキで日本のビジネスに関わって活躍しておられる方々にお会いでき、楽しい貴重な時間と、私もがんばろう!とエネルギーをいただけた、充実の1日でした。

住所: Museokatu 28, Helsinki

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