そり滑りの日(パンケーキデー フィンランド版)と豆のスープ

公開日 : 2015年02月28日
最終更新 :
筆者 : 林 恵美

キリスト教の習慣では、イースターの7週間前からレントの断食が始まります。この期間中は肉食を避けるというのが主な習慣だったようです。現在ではフィンランドでは断食自体の習慣はありませんが、断食に入る前の日曜日とその週の火曜日のお祭り(?)、「そり滑りの日」と呼ばれる日が残っています。家族では子供と一緒にそりやスケートに、学部のカバーオールを着込んだ大学生のグループもよく見かけます。

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さて、今年は2月15日がそり滑りの日で、職場の協力企業さまから「そり滑りの火曜日・ランチタイムのスケート」というお誘いをいただいたので、私は恥ずかしいことにスケートができないのですが、同僚と一緒に行ってみることにしました。ちなみにフィンランドでは、学校の体育の時間にスケートが取り込まれています。

当日は風が吹いて、寒い!日でしたが、屋外スケート場では、スケート靴をはいた関連者がたくさん。ふだん仕事でしか会わない人や、関連者同士が知り合う場として催されたようです。お昼休みを利用して、というのがフィンランドらしくおおらかなところです。

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そして、スケートのあとは「そり滑りの日」につきものの豆のスープと生クリームをはさんんだ甘い菓子パン。豆のスープの由来は、断食に入る前に、たっぷりと栄養があるものを、ということで、伝統的なスープには煮込んで刻んだ豚肉が入っています。昔は豚の頭や足を煮込んで作り、脂が多いほどよい、とされていたそうです。かじかんだ手をスープで暖めながら。このスープにはベーコンが入っていました。

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英国ではこの日はパンケーキデーとも呼ばれ、パンケーキを食べますが、フィンランドではカルダモンの入ったPulla(プッラ)という菓子パンに生クリームとラズベリージャムをはさんだものを食べます。そり滑りの日の1ヶ月ほど前からお店やカフェでもこの菓子パンが出回ります。冬休みの週に、家でも子供たちが作ってくれましたが、私が家に帰ったときには、パンだけが残っていて、「生クリームはなくなっちゃった!」といわれました・・・

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