No.487実はベルギーでは珍しい!無料で水道水を出してくれるレストラン
暑い季節に日本に来ると特に感動するのが、喫茶店やレストランで着席するなり配られるお水とおしぼり。しかも、無料ときています!おそらく世界的には珍しい部類に入るサービスなのではないでしょうか。
とはいえ、外国で無料のお水が飲めないわけではありません。
例えば、フランスでは、日本のように自動的に出てくるわけではないものの、客が所望すれば、飲食店は無料の水(水道水)提供を断れないことになっています。
ですので、レストランで食事の際に水道水を希望の場合は、
「Une carafe d'eau, s'il vous plaît(ユンヌ キャラフ ドー、シルヴプレ)」と頼めば、水道水を入れたピッチャーを持ってきてくれます。
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しかしながら、すぐ隣の国、ベルギーでは、事情が異なります。というのも、ベルギーでは、飲める水はミネラルウォーターのみというレストランが多数なのです。つまり水は基本的に有料のみということ。余計な話ですが、ビールの消費量が高いのは、そのせいもあるんじゃないのか?と勘繰りたくなります。
ベルギーのミネラルウォーターSpa(スパ)
ところが、ここにきて、少しその状況に変化の兆候が見られます。
きっかけは環境問題。ペットボトルの数を少しでも減らそうと、今月(2019年3月)頭にFree Tap Water in Belgian Restaurants(ベルギーレストランでの無料水道水)というキャンペーンが始まり、すでにFBでは3800人以上の「いいね」を集めました。
キャンペーンの内容は、その名の通り、ベルギーのレストランや喫茶店に、有料のミネラルウォーターだけでなく、客が希望する場合は、無料の水道水も提供してもらえるよう呼びかけるものです。
すでに水道水を提供しているベルギーの店は、こちらの地図から見ることができます。
まだブリュッセルやアントウェルペンなどの都市部のレストランに限られるようですが、今後増えていく可能性はかなり大きそうです。上の地図は、随時更新されていますから、ベルギーへ行く予定の方は、ぜひ直前に上の地図でチェックしてみてください。
参考記事:So soir
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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