No.471カトリーヌ・ドヌーヴの断捨離は、スケールもグレードもちょっと違う
フランス女優カトリーヌ・ドヌーヴ。75歳となった今も、一挙一動が注目される人物のひとりです。
カトリーヌ・ドヌーヴは、故イヴ・サン=ローランとの友情が厚かったことでも知られています。
当然ながら、公的場面でもプライベートな場面でも、彼女はイヴ・サン=ローランによる衣装を多くまとってきました。例えば、エリザベス女王に拝謁したときの衣装をデザインしたのも、映画『昼顔』の衣装を手掛けたのも、イヴ・サン=ローランです。
逆に言えば、イヴ・サン=ローランにとっては、カトリーヌ・ドヌーヴは創造力をかきたててくれるミューズでもありました。
また彼女は、2008年にイヴ・サン=ローランが亡くなった時には、葬儀でウォルト・ホイットマンの作品を朗読しています。
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そのカトリーヌ・ドヌーヴが、300点以上に及ぶイヴ・サン=ローランの衣装を手放すことを決めました。それにあたり出した声明では、「思い出深いドレスの数々を手放す決意は、メランコリックな思いを伴うものであった」と打ち明けています。
半数は来週2019年1月24日パリのChristie'sで競売にかけられ、半数はインターネットオークションにかけられます。
Christie's(クリスティーズ)は、言わずと知れた世界最大手のオークションハウス。ピカソ、ゴッホ、レンブラント、ダヴィンチなどの名作も扱えば、イギリス王室に託された品も扱う格の高さで知られます。
パリのクリスティーズでは、オークションに先立ち、1月19日~24日までこれらの衣装を無料で公開展示する予定です。住所は、9 avenue Matignon 75008 Paris。
また、カタログブックも同社から30ユーロで発売されています。購入サイトはこちら。
多くが一点物であるという衣装たち。お下がりと呼ぶにはあまりに華やかですが、カトリーヌ・ドヌーヴのお下がりを手に入れる機会かもしれません。
オークション会場は敷居が高いけれど、という方は、1月23日~30日まで開かれるオンライン・オークションを覗いてみてもいいかもしれませんね。サイトはこちらです。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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