No.457デモがパリに集結する11/24、避けたほうがよい場所と注意事項

公開日 : 2018年11月23日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

ガソリンの値上げを発端に、購買力低下を不満に思うフランス人たちが安全ベストを着用して、高速道路や主要道路、ガソリンスタンドなどへのアクセスを妨げる #GiletsJaunes(ジレ・ジョーヌ)運動を開始した11/17から明日で一週間。初日の規模を思えば、ずっと参加人数も場所も減ったものの、今日現在いまだに全国的にデモを続ける人々が見られます。いま現在ブロックされている場所についての情報はこちらのサイトをご覧ください。

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この地図によれば、例えば、リール近くでは、アングロ(Englos)のロータリーが占拠された状態だと分かります。

今日11/23は特にブラック・フライデーということで、ショッピングセンターがブロックされる対象となっている場所が多いようです。11/17のデモでは、デモのせいで商品が届かず、全国平均売り上げが35%も落ちたということですから、再びブラックフライデーにデモをされることに戦々恐々としている店も多いことでしょう。

また、明日11/24(土)は、パリ市内でのデモが予定されています。

FBのページでは、現在参加予定が3.5万人、興味ありは21万人になっています。

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気になる場所ですが、

まずエッフェル塔の足元にあるシャン・ド・マルス(Champ-de-Mars)。こちらは、内務省が許可した場所です。

デモ隊たちが希望しているのは、コンコルド広場ですが、こちらは許可が下りておらず、警察も封鎖する予定です。けれども、おそらく、一部のデモ隊が集まる恐れは高いと思われます。

そのほか、バスティーユ広場、ポルト・マイヨー、シャンゼリゼ通り、凱旋門のあるエトワール広場なども、デモ隊が繰り出す可能性の高い場所として、各メディアに挙げられています。

当然ながら、これだけの人がパリに集まるわけですから、それに付随して、パリ周辺の道路やパリ市内の道路もどこも混雑することは必至でしょう。

明日パリにいらっしゃる方は、車の使用や混雑の予想される場所へのお出かけは避けることをお勧めします。

#GiletsJaunes(ジレ・ジョーヌ)のデモ隊は、基本的には暴力的な集まりではありません。けれども、残念ながら、こういう機会に便乗して、極右や極左の暴力的な輩が出没する可能性はかなり高いものです。実際、今回の#GiletsJaunes(ジレ・ジョーヌ)のデモに便乗し、フランス領レユニヨン島では、覆面した男たちによる、放火や強奪、暴力行動が広まり、いま現在も、夜間外出禁止令が出ています。

デモに行き合わせた場合は、どうぞ、そういう可能性も頭において、何かが起こったとしても巻き込まれぬよう、くれぐれもご注意ください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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