No.449フランス北部リールのトイレ事情とプロジェクト

公開日 : 2018年10月22日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

フランス北部リールのトイレ事情については、四年ほど前に一度まとめましたが、前稿でパリのトイレ事情を整頓した機会にもう一度見直してみました。

結論を言えば、四年前からあまり変化はなく、現在リル市内の常設公衆トイレの数は、約10か所のままです。公衆トイレマップは、リール・メトロポル(MEL)の公式サイトからご覧になれますが、観光中の方にはこちらのサイトのほうが便利かもしれません。というのも、今いる場所から近い公衆トイレとその住所、またそこまでの道筋を表示してくれるからです。比べてみたところ、リールに関する限り、両サイトの表示には差がないようです。

449.JPG

最近改装したLille Flandres駅内部。トイレは真ん中に見えるエスカレーターを下りた右手©冠ゆき

また、これらのサイトには表示されていませんが、フランス国鉄の二つの駅、Lille Flandres(リル・フランドル駅)とLille Europe(リル・ユーロップ駅)にも公衆トイレは存在します。

ただし、地下鉄やトラムの駅にはトイレはありませんので、ご注意ください。

また、パリ同様に、リール市でもトイレ増設プロジェクトの提案が複数出ています。それらの中には、水を使わないエコロジカルなトイレ設置などユニークな物も含まれています。

これらの提案は「町の衛生案」としてひとまとめにされ、今月15日から29日まで投票の対象となっています。(詳しくはこちらのページ)「町の衛生案」は、これから2019年元旦まで、審査官による審査を受けることになっており、日時は未定ですが、来年元旦以降にその結果が報告される見通しです。

思い返してみれば、25年ほど前私が初めてリールに来た頃は、この町には外国人はほとんどいませんでした。例えば、イギリスの友人と英語で話しながら歩いているだけで、道行く人がみな振り向くような環境だったのです。

それが今では、町を歩けば、英語はもちろん、オランダ語、スペイン語、中国語が耳に飛び込んでくる国際観光都市となったリール。公衆トイレの増設は、パリほどとは言わずとも必須に思えます。

なお、前稿にも書きましたが、公衆トイレ以外にも、フランスの美術館、博物館、飲食店にはトイレが備わっています。近くにトイレがない時は、それらの施設のことも思い出してみてください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。