No.442現代アートの息吹を感じる京都の夜『ニュイ・ブランシュKYOTO 2018』

公開日 : 2018年09月28日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき
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ニュイ・ブランシュKYOTO 2018ポスター

テーマは「五感」

フランスの首都パリでは、毎年10月第一週末にニュイ・ブランシュという名の現代アートフェスティバルが開催されます。パリの姉妹都市である京都でも「ニュイ・ブランシュ京都」が開かれるようになって、今年で8年目。ニュイ・ブランシュの「白夜」という意味にふさわしく、10月5日(金)は、夜遅くまで、京都市内のギャラリーや芸術センターらがその門戸を無料で開きます。

2018年は、日仏交流160周年と、京都・パリ友情盟約締結60周年にあたる特別な年とあり、パフォーマンスにも気合が入っています。市内42か所の会場で、200名以上の日仏アーティストが参加します。今年のテーマは「五感」。全身全霊で味わうアートが集まります。

ゾーンごとの見どころピックアップ

市内のゾーンは、京都御所の西がAエリア、東がBエリア、そうして南がCエリアと、大きく三つに分けられます。地図とプログラムはこちらのサイトからどうぞ。

具体的な展示をそれぞれのエリアからピックアップしてみましょう。

【Aエリア】

まず、Aエリアで注目したいのは、10月5日18時半からオープニング・セレモニーが行われる京都国際マンガミュージアムです。、京都市長、駐日フランス大使、パリ副市長らの挨拶のあと、19時、19時50分、20時55分と、プロジェクション・マッピングが上映されるほか、22時まで音楽ライブも複数予定されています。

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プロジェクション・マッピング

また、京都芸術センターでは、一日だけのパフォーマンスによる『作品のない展覧会』や、1000本のキャンドルで描く天体図『I Will Keep A Light Burning』などが予定されています。

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"I will keep a light burning"

【Bエリア】

Bエリアで一番の注目は、主催者の一団体であるアンスティチュ・フランセ関西です。夕方19時半から、なんと夜中の0時まで開館し、日仏折衷アートの会場となります。たとえば、フランスの名高い国外文化施設であるヴィラ九条山で研鑽したパティシエ・アートによるお菓子の彫刻には、視覚、嗅覚、味覚を刺激されそうです。また、音とともに香りが奏でられる香楽器「パフューマリー・オルガン」の演奏はぜひとも聴覚と嗅覚で楽しんでみたいパフォーマンスです。

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パフューマリー・オルガン

【Cエリア】

Cエリアでもっとも多くの人の目を引くのではないかと思われるのは、京都駅の駅前広場です。ここで19時から約一時間パフォーマンスを繰り広げるのは、フランス人アーティスト、カミーユ・ボワテル。ダンスとも演劇ともオブジェ劇とも呼べれば、サーカスとも重なる彼のパフォーマンスを生で鑑賞する機会です。

ここに書いた以外のギャラリーでも多くの展覧会が予定されており、10月5日だけでなく、そのあと、10月半ばまで続くものも多くあります。詳しくはプログラムをご覧ください。10月前半京都を訪れる予定の方には、ぜひとも、京都で姉妹都市パリに思いを馳せてみてほしいところです。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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