No.439ヨーロッパ文化遺産の日 #JEP2018 フランス北部のお勧めは?

公開日 : 2018年09月11日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

毎年紹介しているように、9月第三週末は、ヨーロッパ文化遺産の日です。ニュース&レポートの記事にも書いたように、今年は35回目となるこの催し。毎年意外な場所が公開されたり、いつもの場所でも一味違うイベントが行われたりと、全国規模で楽しむことができます。

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#JEP2018ポスター© L'atelier cartographik

何を、どこを取り上げるか、私も毎年迷うのですが、定番となっている公開場所については過去記事を見ていただくことにして、上の記事では、今まで紹介したことのない変わりネタをパリ近郊から選んでみました。

もちろん、フランス北部でも、多くのモニュメントか公開されます。

赤レンガのフレール城

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ヴィルヌーヴダスクのフレール城

例えば、リールの隣町ヴィルヌーヴダスクのフレール城。フランス北部らしく赤レンガ造りのこの城は、17世紀半ばに建てられ、18世紀に改築されたものです。フランス革命の後は、農場として使われていました。

フラマン・バロック様式を取っており、赤レンガと白い石灰岩であるルゼンヌの石で華やかな印象を与えます

フレール城(Château de Flers)

住所:Chemin du Chat Botté, 59650 Villeneuve d'Ascq

日時:9/15-16の14時~18時半

ドゥエの市庁舎

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ドゥエ市庁舎

ドゥエの市庁舎は、UNESCO世界遺産に登録されている鐘楼を持つ建物です。これまでしっかり紹介する機会がありませんでしたが、14世紀から16世紀にかけて建てられた市庁舎は、遠回りしても見る価値のある建物です。子の鐘楼は、62の鐘で構成されるかなり大きなカリヨンを持つことでも有名です。

画家コロ(Jean-Baptiste-Camille Corot)は1871年にこの鐘楼を題材に絵を描いています(現在ルーヴル美術館所蔵)。

またフランス19世紀の文豪ヴィクトール・ユーゴーも1837年ドゥエを訪れた際、ドゥエの鐘楼とカリヨンについての文章を残し、またデッサンも描いています。ヴィクトール・ユーゴーのデッサンは、現在パリのヴォージュ広場にあるヴィクトール・ユーゴー記念館が所蔵しています。

ドゥエ市庁舎(Hôtel de Ville de Douai)

住所:rue Francis Godin 59500 Douai

日時:9/15(土)11時~18時、9/16(日)10時~19時

上述のパリのヴィクトール・ユーゴー記念館は、1832年から1848年までヴィクトール・ユーゴーが住んだ場所です。ちなみに、9/13からはヴィクトール・ユーゴー風刺画展が開催される予定になっています。

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パリ4区のヴィクトール・ユーゴー記念館 © Pierre Antoine

ヴィクトール・ユーゴー記念館

住所:6 Place des Vosges, 75004 Paris

過去記事リンクまとめ

過去に紹介した場所も、大抵毎年公開されています。参考までに、下に関連記事をまとめておきました。よろしければ、参考にしてください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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