No.416ベルクの青空に世界の凧が集まる9日間

公開日 : 2018年04月13日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

以前も紹介したことがありますが(No.137)、毎年4月半ばには、フランス北部オパール海岸の町Berck-sur-Mer(ベルク・シュル・メール)で、国際凧(タコ)大会が開かれます。

416-1.jpg

©Ville de Berck-sur-Mer

32回目となる今年2018年の開催期間は、4月14日(土)から22日(日)まで。

この時期はちょうど季節が激しく移り変わる時期で、まだ肌寒い年もあれば、いきなり初夏のような気温になる年もあります。今年はといえば、今日12日(木)は、14度しかないベルク・シュル・メールですが、来週には20度を越える晴天が予想されています。凧大会開催中に夏が訪れる感じでしょうか。

オパール海岸には、見晴らしの良い絶壁もありますが、広々とした白い砂浜も多く、のびのびと海を楽しめる地域です。1987年に始まった国際凧大会は、夏のシーズンを予告するイベントとして今では定着した感があります。

416-2.JPG

©Ville de Berck-sur-Mer

色とりどりの凧が青空に揚がる様子は、見ているだけで気持ちの良いもの。凝った形や作りのものもあり、なかなか見応えがあります。世界一大きな凧もクウェートから参加の予定だそうです。

日中は、子供向けに凧を作って、揚げる教室が開かれたり、音楽演奏、大道芸人のパフォーマンスなどが、町中で繰り広げられます。

また、2年に一度、スポーツカイトCervolingの世界選手権が開かれます。今年2018年は11回目の世界選手権が、4月17日~19日まで行われる予定です。

競技は、3人以上のチームで行い、午前中に「規定」の演技。午後から「バレー」と呼ばれる自由演技が競われます。

今回の参加チームは12組。うち5組がヨーロッパ(フランス、イギリス、ロシア)から、4組がアジア(マレーシア、中国)から、3組がアメリカ(USA、コロンビア)から参加です。

416-3.JPG

2016年優勝チームStart'Air ©Ville de Berck-sur-Mer

前回2016年の優勝チームは、フランスのStart'Air、二位がフランスのCerfs-Volants Folies。三位がマレーシアのSilatでした。

416-4.JPG

今回初参加する女性だけの中国チームShanxi Taiyuan, China Dolls ©Ville de Berck-sur-Mer

12組のうち2組は、女性だけで成るチームで、そちらもまた注目されています。

結果は4月20日(金)の夕方発表です。

416-5.JPG

©Ville de Berck-sur-Mer

また、4月21日夜22時には、花火と凧の競演となるスペクタクルが予定されています。

凧大会も、世界選手権も、見学はすべて無料です。

ベルク・シュル・メールへは、列車ならリール(Lille)からラン・デュ・フリエ(Rang-du-Fliers)まで約1時間半。料金は列車によりますが20~30ユーロほど。パリ(Paris)からだと、北駅から約2時間15分~40分。料金は25~60ユーロ。ラン・デュ・フリエ(Rang-du-Fliers)からは車で10分ほど。バスが出ています。

広い浜辺の空を染める凧を見に、オパール海岸へ行ってみませんか。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。