No.401フランスの2018年は○周年が盛りだくさん!

公開日 : 2018年01月12日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

今年2018年は、フランスでは切りの良い○周年を数える出来事が豊富な年です。

1) 日本との交流

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まずは、やっぱり日本と関わりのある話から。今年は日仏友好160周年!

日仏両国提携により、フランスでは、日本文化紹介のアートイベントが数多く企画されています。題して「ジャポニスム2018」。会期は、2018年7月から2019年2月まで。詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。

2) 第一次世界大戦休戦協定から100年

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1914年から第一次大戦関係の100年行事が続いていますが(参考No.6 No.13 No.61 No.142 )、今年はその集大成とも言える、11月11日の休戦協定から100周年を迎えます。

この日を記念して、パリでは、80か国の首脳が集まる行事が予定されています。

また、一年を通して、多くの記念行事が予定されています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

3) 代表的文学作品誕生から350年

文学関係でも多くの切りの良い記念年となります。

特に、フランス人なら誰でも知っているジャン・ド・ラ・フォンテーヌによる寓話(Fables de la Fontaine)。日本でいう「かぐや姫」「桃太郎」並みにポピュラーなお話ですが、その出版から350年になります。

また、同年出版されたフランスを代表する作品に、モリエールの『守銭奴』があります。フランス語は、時として「モリエールの言語」とも呼ばれるほどに、モリエールはフランス文学に多大な影響をもたらした劇作家です。

4) 複数の文筆家の生誕記念

フランス文学、特にロマン主義の代表的先駆けとして知られるシャトーブリアンは、今年生誕250周年を迎えます。ちなみに、長寿だったシャトーブリアンは、80歳になる手前で亡くなったので、今年は没170周年でもあります。

また、150年前の1868年にも、複数のフランス文学者が生まれています。

カミーユ・クローデルの弟であり、在日フランス大使の務めも果たしたポール・クローデル。『オペラ座の怪人』を著したガストン・ルルー。『シラノ・ド・ベルジュラック』を発表したエドモン・ロスタンの三人がそれにあたります。

エドモン・ロスタンは、50歳で亡くなったので、没100周年の年でもあります。

同じく、没100周年を迎えるのは、詩人アポリネール。日本でも作品『ミラボー橋』などが知られています。

エドモン・ロスタンも、アポリネールも、当時大流行したインフルエンザ(スペイン風邪)が原因の死でした。

5) 音楽関係

音楽関係では、ドビュッシーも同年1918年に亡くなっており、今年が没100年となります。

6) コルシカ島がフランス領に!

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コルシカ島は、フランス領になって今年で250年になります。こちらの記事に書いたように、250年経っても、どこか異国の香りのするコルシカ島。その個性をこれからも保ってほしいものだと思います。

7) フランス共和国憲法

こちらは、フランス人でもあまり知らない人がほとんどだと思いますが、フランスの現行共和国憲法制定は1958年。ちょうど60年前のことでした。

8) 五月革命から50年

おそらく、「今年〇周年を迎えるもの」と言われて、一番多くのフランス人が挙げるのではないかと思われるのが、これ。1968年の五月革命です。

当時の学生たちが起こしたこの動きは、それまでの価値観を根底からごそっと動かすほどの力を持っていました。

9) フランス・スタジアム

最後に。パリの北部サン・ドニにあるスタジアム、スタッド・ド・フランス。収容人数8万人の大スタジアムですが、今年はその竣工から20年を数えます。ということは、フランスサッカーチームがワールドカップで優勝してからもう20年が経つということ!早いものです。

参考記事:Le Figaro

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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