No.394バルビゾン派画家ミレーの全貌を解く展覧会
ニュース&レポートのサイトでも記事にしましたが、現在、フランス北部リル美術館では、バルビゾン派画家のミレー展を開催中です。
ミレー展ポスター © Los Angeles, The Jean Paul Getty Museum
会期は、2018年1月22日まで。
ミレーの経歴などについて詳しくは上の記事に書きましたので、興味のある方はどうぞご覧ください。
そちらの記事に載せたように、ミレーの作品でよく知られているのは、『晩鐘』や『落穂拾い』といった風景と働く人々を組み合わせた構図です。
けれども、このミレー展では、そこにとどまらないミレー作品の全貌を眺めることができます。
例えば、ミレーが初期に多く描いたのは、家族の肖像画です。
青いドレスのポーリーヌ・オノ(早逝したミレーの最初の妻)(1841-42頃)、油彩
© Cherbourg-en-Cotentin, musée Thomas Henry
ミレー展には、人の動きを巧みに捉えたスケッチも多く並びます。見ていると、まるでカートゥーンのように今にも動き出しそうな力強さが感じられます。
私が個人的に「ああ、こういうの寝室に飾りたい!」と思ったのは、星の光る夜空を描いた作品。残念ながら、画像はアップできませんが、興味のある方、ぜひ足を運んでご覧になってください。
ミレーの作品鑑賞後は、その影響を受けたアメリカの映像や写真を並べたミレーUSA展をどうぞ。
ミレーUSA展ポスター © Washington DC, Library of Congress
特別展入場券(10ユーロ)で、二つとも観覧できます。所要時間は1時間半から2時間。11ユーロで常設展も同時に見ることができます。常設展はかなり広いので、少なくとも上に加えてプラス2~3時間を予定してください。
ちなみに、美術館内部には喫茶スペースがあり、軽食を取ることもできます。
ミレー展:2018年1月22日まで
住所:Place de la République, 59000 Lille
行き方:
メトロ1番線 République Beaux-Arts駅下車すぐ。
バスは12番、18番、Citadine、Liane1、Liane90の、停留所République Beaux-Arts下車。
開館時間:月曜:14時~18時、水・木・土・日:10時~18時、金:10時~20時
休館日:火曜日
会期中の閉館日:12/25, 1/1
その他:12/24と12/31は17時まで。12/26と1/2は火曜日ながら開館
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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