No.383タリス列車内テロ事件をクリント・イーストウッドが映画化!

公開日 : 2017年08月30日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

まだ記憶に新しいように思えるタリス列車内のテロ事件も、よくよく数えてみると、すでに二年前の話。

383.JPG

2015年8月21日、アムステルダムからパリ行きのThalys(タリス)内で、武装したテロリストが、無差別殺人を行おうとしたこの事件。乗り合わせた乗客ら複数が、我が身を振り返らず、テロ行為を阻止しようと立ち向かったため、けが人が出るだけで済んだ事件でした。

最終的にテロリストを抑えることに成功したのは、休暇中のアメリカ軍人2人とその友人、加えてイギリス人の4人の功績が大きかったと言われています。

この事件に着目したのが、クリント・イーストウッド。『The 15:17 to Paris』と題した映画製作を決定しました。この題名は、上記アメリカ人3人がこの経験を綴り去年刊行した本から取ったものです。

映画には、上記のアメリカ人3人は、そのまま自分自身の役で出演する予定となっています。先週は、その他のキャストがフランス北部アラスArrasで募集されていました。

なぜアラスかというと、件のタリス内で、テロリストが取り押さえられたのち、停車したのがアラス駅だったからです。

映画の撮影は、今週末9月1日からの開始予定です。

つい最近の事件であるため、かえって映画化が難しい部分もあるでしょうし、テロの脅威は変わらずあることを思うと、大画面で鑑賞するのには抵抗もありますが、反面、クリント・イーストウッドがどんな作品に仕上げるのか、興味深くもあります。

この映画が出来上がる頃には、テロの脅威を、ずっと遠く感じられる社会になっているといいなぁ、と思わずにはいられません。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。