No.369フランス:トゥルコアン市長が大臣に!
ここ数カ月メディアを騒がしてきた大統領選も今月頭終了。
5月14日には、新大統領にエマニュエル・マクロンが就任しました。即日大統領官房のスタッフが発表され、翌15日には、前日、任に就いたばかりの大統領官房長官アレクシ・コーレール(Alexis Kohler)から、首相の名エドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)が発表されました。
内閣メンバーの発表は、一日遅れ、17日の午後3時。大臣18人、国務長官4人の計22人が発表されました。どちらも、それぞれ男女半数。出身政党も平均すればほぼ真ん中という構成ですが、予期されていなかった名前が多く、驚きの声がそこここで上がっています。
さて、そんな中で、トゥルコアン特派員として、言及しないわけにはいかない大臣がひとり!います。
それは、行動・公会計大臣(ministre de l'Action et des comptes publics)に任命されたジェラルド・ダルマナン(Gérald Darmanin)34歳。
トゥルコアン市庁舎
なんと彼は、現役のトゥルコアン市長なのです。
市長に当選したのは、2014年3月末のこと。それまで25年に亘って社会党が舵を取ってきたトゥルコアンに誕生した共和党の市長、しかも30そこそこの若さということで、当時はかなり話題になりました。
ジェラルド・ダルマナン市長
生まれたのはフランス北部の町Valenciennes(ヴァランシエンヌ)、バー経営者の父と、フランス銀行のクリーニングスタッフの母を持ち、政治とは無縁な家庭出身です。フランス北部には縁が深く、学生時代の一部も、リル(Lille)で過ごしています。
ヴァランシエンヌ
大統領選挙のあと2カ月もせぬうち、次は、6月11日と18日に議会総選挙を控えているフランス。結果次第では、生まれたばかりの内閣が存続できない可能性もあります。
まだまだ目が離せないフランス政局ですが、取りあえず地元民としては、トゥルコアンから大臣が輩出されたことを喜びたいと思います。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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