No.354ヴァレンタインの統計:意外に安定?フランス人の愛情生活

公開日 : 2017年02月11日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

フランスのヴァレンタインは、未婚既婚を問わず恋人たちの日です。日本のような「告白」要素はなく、すでにカップル状態の二人がお互いの愛情を確かめる日です。

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2月に入り、ようやく8時過ぎに朝焼けが見られるように

とはいえ、行事に商法は付きもののようで、フランスでも2月に入ると、彼女/彼へのプレゼントアイディア特集が雑誌で組まれますし、レストランはヴァレンタインメニューを考え、ホテルはヴァレンタインパッケージを売り出したりします。

それでも、日本と違って、ヴァレンタイン商法に踊らされる人はそれほど多くなく、見たところ、みんなマイペースに、外食や映画、コンサートなどで、パートナーとの時間を楽しんだり、小さなプレゼント(薔薇の花1本だって十分素敵なプレゼントです)で、愛情を表現したりしているようです。

実際、Le Parisien誌が2016年に発表したアンケート調査によれば、2016年ヴァレンタインを祝った人は10人中3人のみ。ヴァレンタインのお祝いを重視していると答えたのは18%にすぎませんでした。

確かに、普段から、愛情表現を惜しまないフランス人ですから、なにも、ヴァレンタイン・デーに改まって愛情を表現する必要もないのかも?しれません。

それでも、サプライズを計画したい向きへ。

今年も、フランス北部の新聞La Voix Du Nord(ラ・ヴォワ・デュ・ノール)では、紙上での「愛の言葉発表」無料サービスを行っています。フランス語のみですが、フランス北部にお住まいの方で、我こそはという方!ぜひどうぞ。webでの受付はこちらからです。

ところで、世界的に、恋多き民と思われがちなフランス人ですが、案外その愛情生活は安定しているようです。上記の統計によれば、2016年現在「愛情生活」に満足しているフランス人(18歳以上)は76%。また、「大恋愛」なるものを信じる人は72%。これまでの人生で恋に落ちた回数は平均3回。逆に恋に落ちたことがないと答えたフランス人も7%という結果でした。

さて、ヴァレンタインまであと数日。日本流に告白するのも良いでしょうが、すでにパートナーがいる人は、フランス流に、お互いの大切さを再認識する日にしてはいかがでしょうか。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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