No.333この秋、お菓子に迷ったら「ミルフイユ」!

公開日 : 2016年09月22日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

パイ生地とカスタードクリームを重ねたお菓子、ミルフイユ(Millefeuille)。「千枚の層」という意味通り、基本的には、さくっとしたパイ生地としっとりしたクリームが、何層にも重なっているお菓子です。

日本語ではミルフィーユと表記されることが多いですが、ミルフィーユだと、mille filles(娘1000人)となってしまい、フランスでは通じませんのでご注意を。むしろ「ミルフイユ」に近く、「フ」の[ f ]にだけ気を付けて上前歯が下の唇に軽く触れるように発音すれば通じます。

さて、このお菓子、Le Cercle des Gourmands(食いしん坊サークル)サイトによれば、その誕生は1867年。当時パリのバック通り(rue du bac)に店を構えていたスウニョ(Seugnot)氏が生みの親だそうです。周知のごとく、今ではフランスを代表するお菓子のひとつになっています。

外国では「ナポレオン」という名でも、知られているようです。私が以前暮らしていたポーランドでも、このミルフイユの層がないもの、つまり一番上と下がパイ生地で、間にクリームがしっかり詰まったお菓子「ナポレオン」をよく見かけたものです。

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ところで、実は2008年から、毎年秋「ミルフイユの月」オペレーションがフランス全国のお菓子やさんで催されています。9回目となる今年2016年は、9月17日から10月16日まで。その間、期間限定の「変わりミルフイユ」3種が全国2000のパティスリー店で、売られています。

今年の変わりミルフイユは次の三種:

・ルバーブと苺のコンポートとヴァニラクリームを組み合わせたミルフイユ、

・カリッとしたレモンのメレンゲと白チーズムースを組み合わせたミルフイユ、

・プラリネムースとラズベリーをお米のパフと組み合わせたミルフイユ

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どれも、相反する食感や味を組み合わせてあり、新しい味覚の発見ができそうで、魅力的です。

この秋、お菓子選びに迷ったら、ミルフイユを選んでみるのも良いですね。

今フランスにいるラッキーな方は、こちらのサイトの地図から、お近くの参加パティスリー店を探してみてください。

(冠ゆき)

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筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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