No.265パリのテロ事件とフランスの緊急事態宣言

公開日 : 2015年11月14日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

昨日11/13(金)夜、パリではテロリスムと見られる事件が複数起きました。

―パリの10区11区の5か所での無差別銃撃。レストランやバーのテラスが狙われました。具体的な通り名でいえば、rue de Charonne, rue Bichat, rue Alibert, rue de la Fontaine au Roiなど。また、boulevard Voltaireでも銃撃。

―その後、テロリストは、コンサート会場Bataclanに侵入。1500人の観客を集めたロックコンサートの最中でしたが、そこに4人のテロリストが侵入。無差別銃撃を行い、観客を人質に立てこもりましたが、約3時間後の朝1時ごろ警察らの介入により解放。4人の実行犯はいずれも自爆により死亡。

―サン・ドニ(パリ北部)のパリ・スタジアムでは、サッカーのフランス―ドイツ対戦が行われていました。ここで、21時20分ごろ3度爆発が起きました。居合わせた仏オランド大統領は無事避難。

今現在判明しているところでは、少なくとも犠牲者126人。怪我をした人は200人以上。

死亡したテロ犯は8人。今のところ、他にテロ犯がいたかどうかわかりません。

(参考サイトLe figaro.fr

これを受けて、フランスはEtat d'urgence(緊急事態)を宣言しました。

国境のコントロールも当然強化されますので、昨日No.264で、当分はアトランダムなコントロールと書きましたが、かなり厳しいコントロールが予想されます。国境通過予定の方は、時間に余裕をもって移動するようにしてください。

No.262で書いた「たびレジ」に登録されている方には、在仏日本大使館から、オンタイムで情報が回ってきていると思います。こういう時に「たびレジ」登録をされていると、状況把握の助けになりますので、海外へ出る方、既に出ていらっしゃる方は、登録を強くお勧めいたします。

今日14日(土)は、パリ市の施設はほぼすべて閉鎖。ディズニーランドなどの娯楽施設も閉園の予定です。

このニュースについての続報などは、twitterで流していますので、そちらも参考にしてください。

(冠ゆき)

外務省 海外安全ホームページ

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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