フランス オクシタニー地方世界遺産コンク 〜サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路〜

公開日 : 2019年01月05日
最終更新 :
12世紀の作品といわれるタンパンは代表的なロマネスク彫刻のひとつです
世界遺産コンク コンポステーラ巡礼の道

コンクはトゥールーズからも確かに遠い。近くに高速はなく、山間部へ向かう

小さな道路が続く車で3時間ほどかかる場所。

それでも、コンクに到着すると"やっぱり来てよかった"と納得。

オクシタニー地方のアヴェロン県は高い山があるわけではないけど、新緑の低い山々に包まれた自然豊かな場所。

フランスの高級牛肉 オーブラックが育つような場所。ロックフォールチーズ村が存在する場所。

トゥールーズからコンクまで車を走らせると、車窓から見えてくるのは延々と続く

トウモロコシ畑、新緑の森、酪農農家、牛、羊。

コンクに到着するまでの光景からコンクの存在・光景は想像することが難しいです。

こんな秘境の場所に、1000年以上も前にここまでの建築物を作り、そして現在でも当時からの姿を維持しているコンク。世界遺産として登録されるコンクのローマ橋を静かに渡る巡礼者。

春先から増えてくる一般観光客同様、

やはりコンクで目立つのは背中にリュックサックを担ぎ、シンボルの"ホタテ"の貝殻を"杖"に吊るし

静かに歩きながら、村の中央にあるサント・フォア教会を目指してやってきます。

"フランスの最も美しい村"王様的存在といっても過言はないのではないでしょうか。現代のスピーディーな時間が一瞬にして止まってしまう厳かな場所です。

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*サント・フォア大修道院付属教会。日曜ミサの後、正面入り口のタンパンの周辺に集う人々。

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*12世紀のロマネスク様式の傑作といわれているタンパン。繊細さ緻密さでは他に類をみない圧倒的なものだと思います。

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*巡礼地らちい光景。多くの巡礼者は写真ほどのサイズのリュックサックを担いで巡礼を行います。

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*周辺の新緑な森のなかに突如としてあらわれるコンク村の光景。コンクの発展は当時の聖女フォアへの熱狂的な信者たちからの奉納があってのことですが、村の存在感が聖女フォアと比例していることが感じられます。

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*村には数件シャンブルドット などがあります。ライトアップされたコンク体験、霧のかかる朝のコンク、少し時間に余裕があるなら1泊滞在も素敵な経験かと思います。

筆者

フランス特派員

フランスパラディ

トゥールーズ在住18年。フランス政府公認添乗員ガイド。

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