エルサレム新市街のシンボル、マハネ・イェフーダ市場

公開日 : 2016年03月19日
最終更新 :

エルサレム旅行連載シリーズ4回目は、2日目の午前中に訪れたマハネ・イェフーダ市場についてレポート。マハネ・イェフーダ市場は嘆きの壁、岩のドームに次ぐエルサレムの3大名所の一つであり、エルサレム新市街のシンボル的存在でもあります。

マハネ・イェフーダ市場

マハネ・イェフーダ市場は食に関する250軒以上の店舗が集まる、オープンエア・マーケット(一部の区画は屋根つき)。野菜、魚、肉類などの新鮮食材を中心として、チーズ、スパイス、ドライフルーツ、ナッツ類、パンなどを専門とする対面式のお店の他、カフェ・レストランやバーが軒を重ねます。一歩踏み込むと、並べられている食材の鮮やかな色と香り、食材の行き交う客と店主がやる取りする賑やかな雰囲気に圧倒されます。そして店の前を歩いていると気のいい店主たちは次々に「手を出して」とこちらに話しかけ、店に並べられている食材を味見させてくれます。マハネヤフーダ市場はエルサレムの食を五感で楽しむことができるスポットなのです。

マハネイェフーダ市場の歴史は、1887年まで遡ります。現在のイスラエルがオスマントルコ朝の支配下にあり「パレスチナ地域」と呼ばれていた頃です。当時この地域では同地域内外のユダヤ人資産家達自らの手によって色々な開発プロジェクトが進められていました。現在のマハネ・イェフーダ市場の周辺地域も、3人のビジネスマンによって住宅地として1887年に開発されたもの。そのうちの一人の兄の名前「イェフーダ」にちなんで、「マハネ・イェフーダ」と名付けられました(「マハネ」とはヘブライ語で「キャンプ」の意)。次第にその住民を相手とするアラブ人の商人や農民が集まり、物品や農作物を売る小さな市場が出来上がりましたが、衛星整備がされなかったため、衛生環境が悪化。1920年代にはイギリス統治の下、市場としての基礎的な設備が進められ、2000年代に道の舗装や下水道、屋根の建設など大規模な改修が行われ現在の形になったということです。

それではさっそく市場の様子の一部をご紹介していきましょう。

これはお米用のスパイス。パン食と共に米食が普及しているイスラエルでは、お米用のスパイスミックスが充実しています。中にはナッツやレーズンをふんだんに使った、まさに中東らしいミックスも多数です。洗ったお米に混ぜて一緒に炊き込むタイプのものと、炊き上がりのご飯に混ぜるタイプの2種類があります。

マハネ・イェフーダ市場

こちらはドライフルーツと食用ドライフラワーなどがミックスされたお茶。カモミールやバラといった定番のものから、ザクロ茶というイスラエルならではのオリエンタルな品揃えです。

マハネ・イェフーダ市場

地中海に面するイスラエルでは鮮魚の種類も豊富ですが、水産加工品も充実しています。写真は、丸々太ったサバの燻製。輪切りにして食べます。

マハネ・イェフーダ市場

市場の中には、おしゃれなカフェ・レストランも多数。市場内でいられている新鮮な食材を使った料理を味わうことができます。

マハネ・イェフーダ市場

小さなバーレストラン。赤字の張り紙には、「軍服着用の兵士は10%割引」と書いてあります。18歳から2~3年間の兵役義務があるイスラエルならではの光景ですね。

マハネ・イェフーダ市場

チーズとワイン専門店。よく見ると、小さなお店の2階部分にテーブルとイスがあり、購入したワインとチーズをその場で楽しめる店の造りになっています。

マハネ・イェフーダ市場

マハネ・イェフーダ市場は、エルサレム新市街のメイン通り、ヤッフォ通り沿いに位置しています。旧市街のヤッフォ門から1.5キロほどの距離なので、新市街を散歩がてら歩いていくのがお勧めです。急いでいる場合はヤッフォ通りを通る路面電車で乗り換えなしで行くことも可能。イスラエルの食文化を垣間見ることはもちろん、軽い昼食を楽しんだり、オリエンタル食材のお土産を購入したりと、楽しみ方は色々です。マハネ・イェフーダ市場で、歴史・聖地の都市とはまた違うエルサレムの一面を楽しんでみてはいかがでしょうか。

<マハネ・イェフーダ市場情報>

ウェブサイト:http://www.machne.co.il/en

営業時間:日曜日~木曜日 8:00~19:00、

     金曜日 8:00~15:00 

     土曜日休業(一部のレストランは営業)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。