景観が素敵なテルアビブの屋外商業センター、サロナ地区
テルアビブで2時間自由時間が取れたらぜひ立ち寄りたい、お勧め観光スポットの一つに「サロナ地区」があります。サロナは近年再開発されたオープンエアの商業センターで、エリア内にはレトロでかわいいヴィラ風建築群に80件ほどのショップやレストランが入居しています。今年春には敷地内に屋内施設「サロナマーケット」もオープンし、魅力がパワーアアップ。2回に分けてその魅力をご紹介します。
この地区はもともと1830年代に、ドイツ出身のキリスト教一派テンプラ―(イスラエルの土地に神殿(テンプル)を再建築することでイエス・キリストの再来を招けると信仰していたことからそう呼ばれる)の人々が入植し、開拓したエリア。テルアビブの都市宣言が1934年なので、サロナはテルアビブの一角でありながらテルアビブよりも100年長い歴史を持っていることになります。当時テンプラ―達が住んでいた住居群は今日築140年。これらの歴史的建造物を移築・修復し、緑あふれる魅力的な屋外商業施設としてオープンさせたのが今日のサロナ地区です。
高層ビルで囲まれたエリアあるサロナ地区ですが、一歩踏み込めば青々とした芝生エリアとエキゾチックな街路樹など緑いっぱいの景観が印象的です。そしてその先には一軒家のショップやカフェが点在する開放的な雰囲気が広がり、都心の窮屈さを忘れさせてくれます。
サロナで営業している商業施設の大まかな内訳はファッション系のショップが30軒超、加えてその他のショップ10件超、飲食店が30件超という具合です。たとえばコスメ系では仏L'OCCITANEや、近年日本でも販売を開始したイスラエルブランドLalineの店舗がある他、ファッション系ではLevisやFURLAなどの国際ブランド、地場ブランドのCASTROが入っているなど、海外ブランドとイスラエルブランドのバランスが程よくとれています。
サロナの中心部には小さなビオトープもあり、睡蓮をはじめとした水生植物が美しい水辺の風景を織りなしています。ここは四方がでデッキで囲まれているので大人も子供もちょっとした自然観察を楽しめる、わくわくするスポットです。
ショッピングやグルメ目的はもちろん、騒然としたテルアビブの都心から離れてちょっと一息つきたい時や、テルアビブの歴史散策のルートとしても是非立ち寄りたいサロナ地区。色々な楽しみ方ができるのが最大の魅力です。次回はオープンしたばかりのホットスポット、サロナマーケットについてご紹介するのでお楽しみに。
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