かつての面影を探して(Akhmeteli Theatre駅編)
ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく(石川啄木)
トビリシ市内を貫くメトロ・トビリシ。二路線あるこの地下鉄を使えば、トビリシ市内の大半の名所に訪れる事が出来ます。
Avlabari駅(ავლაბარი)→Liberty Square駅(თავისუფლების მოედანი)→Rustaveli駅(რუსთაველი)→Marjanishvili駅(მარჯანიშვილი)。旧市街の観光エリアを抜けてきた車両が次に差しかかるのがトビリシ中央駅ことStation Square駅(სადგურის მოედანი)。第2路線への連絡口とジョージア国内外への鉄道の玄関口を兼ねたこの駅で車両が大量の乗客を吐き出すと、メトロ車内の空気が少し変わる気がします。ローカルな匂いが少し強くなるのです。
Station Square駅から先は空く事も多い車内。車内の物乞い(解り易くこの言葉を使います)もこの区間の方が多い気がしますし、車内でバスカーの演奏が始まる場面にも何度か遭遇しました。ジョージア国内へのマルシュルートカ(乗り合いバス)の玄関口となるDidube駅(დიდუბე)を越えて4駅進むと終着駅であるAkhmeteli Theatre駅(ახმეტელის თეატრი)に到着します。もう3~4度目になりますでしょうか、先日この駅まで行ってきました。
さて、Akhmeteli Theatre駅には何があるのか。...、えー、まず駅前のビルが小型のショッピングセンターになっています。徒歩ではなかなか行ける距離ではありませんが、ショッピングモール"Tbilisi Mall"への最寄駅でもあります。駅の近くには大型スーパーマーケット"Carrefour(კარფურ)"もあります。その名の通り劇場があったりもします。
...いえいえ、僕はそういう為に行ったのではないのです。
まず、エスカレーターを昇ると現れる駅前広場。ヨーロッパでもロシアでも中東でもアジアでもないこの不思議な雰囲気が、どこか見覚えがあるような、それでいて一度も見た事がないような不思議な気持ちにさせてくれます。
↑駅前広場の雑踏。
そのCarrefourを通り過ぎて街道沿いを散歩。激しい車両の往来に気を付けながらしばし歩くとこんな建物が見えてきます。
↑この辺りです。
道なき道を登って近くまで行ってみました。
更に歩くとこんな建物も。
一度駅に戻って、今度は駅前ビルを抜けたエリア。
↑この周辺です。
↑宇宙船のような奇妙なアパート。
↑この茶色のアパートも目を引きます。
↑アパートに入る通路はここです。ワクワクします。
↑このターコイズ色の部分...。
↑近くでみるとこんなモザイクタイルです。
↑茶色いアパートも...。
↑もはや芸術作品です。
辺りを一周散策してみます。
↑これは立体パズルに近いですね。
↑あり得ないバルコニーその1。
↑その2。
↑その3。
↑駅前の花売り。
↑まさに旧ソ連の雰囲気の建物。
↑広場のキオスク。
そう。特に目的などないのですが、メトロ車内のローカルな空気、そしてこの駅の喧騒の中に身を置きたくて僕はまたメトロ・トビリシに乗るのです。
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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