白タクを利用する際の注意点
Assalom alaykum! 皆さんこんにちは!タシケント特派員の齋藤です。
ウズベキスタンに到着後、最初に皆さんが空港を出て出会うのは、
「ミスター、タクシー?」
という、観光客を出待ちしていた数十人のおじさんたちだと思います。
彼らはみんな、白タクドライバー。ある人は副業として、またある人は、見栄を張って無理して購入した新車のローンを返却するため、お客を運んでいます。場合によっては、自動車で移動中の道すがらお客を運んで、小遣い稼ぎをする人もいるようです。
一応白タクは違法なのですが、タシケント市民は普通に道端で白タクを停め、値段交渉し、利用しており、ごくごく普通の交通手段となっています。最近はメーター制のタクシーも増えてきましたが、まだまだ主流とは言えません。
今回は、そんな白タクの利用方法等についてご紹介したいと思います。
・停め方
路肩に立って、腕を斜め下45度くらいにしておくと、簡単に停めることができます。
※ただし、注意してほしいのが、このやり方は大型の白いワゴン車のミニバス、「マルシュルートカ」を停める方法でもあります。タクシーを停めたいときに白いワゴン車が近づいてきたら、それをやり過ごした方がいいでしょう。
・行先を告げる。
行きたい場所をそのまま固有名詞で告げても、「ああ、こいつはそこに行きたいんだな」と、運転手は理解してくれます。相手がウズベク人っぽかったら、場所の名前のお知りに「―ギャ」とつければ、ウズベク語で「―へ」の意味になります。
※ここで注意したいのが、現地風の発音。英語の場合、「ナイフ(knife)」のように、アルファベットと実際の発音が一致していない場合が多々あります。しかし、ウズベク語もロシア語も、基本的にはアルファベット通りに発音しますので、例えばタシケント市内の最高級ホテルの一つである旧称「インターコンチネンタルホテル(Intercontinental Hotel)」(現在は「インターナショナルホテル」ですが、旧称のほうが良く通じます)ですが、この「Intercontinental」、「インテルコンチネンタル」と、アルファベット通りに発音しないと、タクシードライバーに理解してもらえないことが多々あります(ちなみに、冒頭の、「ミスター(mister)、タクシー?」の掛け声も、ドライバーによっては、「ミステル、タクシー?」だったりします)。
・値段交渉
通常千スム刻みで交渉します。以下に1から10までのウズベク語とロシア語での数字の読み方を記します。基本、これらの数値の後に、
ウズベク語(以下UZ)なら「ミン(ming/минг)」、
ロシア語(以下RU)なら「ティーシッチ(тысяча)」(いずれも千、1000の意味)、
を付ければ、千スム、2千スム、3千スム...を表現できます。
1: UZ「ビル」 RU「アディーン」
2: UZ「イッキ」 RU「ドゥヴァー」
3: UZ「ウッチ」 RU「トリー」
4: UZ「トルトゥ」 RU「チェティーリ」
5: UZ「ベッシ」 RU「ピャーティ」
6: UZ「オルティ」 RU「シェスティ」
7: UZ「ィエッティ」 RU「シエム」
8: UZ「サックィス」 RU「ヴォセム」
9: UZ「トックィス」 RU「ディエーヴィッチ」
10:UZ「オン」 RU「ディエーシッチ」
市内であれば、一万スムまでで何とか行けるはずです。これを覚えたら、頑張って交渉しましょう!
・降ろしてほしいとき
ウズベク語なら、「トフタ オリン!」
ロシア語なら、「アスタナヴィーチェ、 パジャールィスタ!」と言いましょう。
冒頭、白タクは基本的に違法行為だとお話しました。ただ、旅行者の皆様に頭に入れていただきたい情報として、特派員が知人の警官から聞いたのが、「走行中のドライバーが白タク行為をしようと、路肩に車を停めるのは違法行為だが、市民が車を白タクとして停めるのは問題ない」、ということ。ですので、警官がたくさんいるところや、官庁街などでは、白タクを停めようとしても、停まってくれない可能性があります。
また、最近法改正がなされたらしく、ウズベキスタンでも、助手席に座る場合にもシートベルトの着用が求められるようになったそうです。これまで、スピードは出すわ、無理な追い越しはするわ、タシケントの白タクドライバーにワイルドな運転でヒヤヒヤされてきた身としては、一安心です。というのも、今まで特派員は、助手席でシートベルトをしようとするたびに、「要らない、要らない!」「危なくないよ!」「俺の運転を信頼しないのか!?」と、ドライバーに制止されてきた(!)ので、これで大手を振るってシートベルトを締めることができます...ってなんかこれおかしい?!
では、Ko'rshamiz! (またお会いしましょう!)
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