2月の台湾歴女旅 台北二二八号記念館

公開日 : 2018年02月03日
最終更新 :
筆者 : 台北人

ニーハオ!

台北人です。

台湾の近代史について、学んでみませんか?

台北駅近くにある二二八号公園内には台北二二八号記念館があります。

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古代史ではなくて、近代史になりますが、台湾でも情報規制があった時代のできごとのため、近年公開された二二八号事件について学ぶことができます。

約50年に及ぶ日本統治時代が終戦によって終わり、中国大陸から来た国民党の時代に歴史が大きく変わりました。

この 二二八号事件により台湾全土で反政府運動が始まり、エリートの粛清が始まりました。

白色恐怖という民主化弾圧の恐怖政治時代への突入です。

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犠牲者の数も多い事件でした。

その為の追憶とメモリアルの為の記念館です。

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事件が起きた日2月28日を記念して、二二八号記念館と名付けられています。

事件の発端は1947年2月27日に台北の迪化街付近で闇タバコを販売していた台湾人女性が警察に暴行されたことに対する抗議から始まりました。

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それまでの政治的不満が一気に爆発的に広がりました。

翌日の2月28日に市民が抗議し、台北市庁舎への抗議デモが行われました。

警察が発砲し死傷者が出たことにより、今の228号公園にあった放送塔を民衆がのっとり、放送により全島にこの事件が流され、台湾全土で抗議行動が始まりました。

抗争はたちまち台湾全土に広がり、国民党政府は大陸から援軍を派遣し、武力によりこれを徹底的に鎮圧しました。

台湾人の知識階級が標的になり、たくさんの方が殺されたり、拷問にあったりして、2万人以上の方が殺されたり、行方不明になりました。

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その後38年に及ぶ戒厳令もしかれ、暗い時代になりました。

夜間外出禁止、言論の自由、集会にも制限がありました。

出版物や手紙にも検閲がありました。

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今の台湾は言論の自由は自由過ぎるほど。

テレビでもメディアでも毎日のように政治批判など何でも言いたい放題ですが、ちょっと前まではこのように暗黒の時代がありました。

現在では別の国のようになっていると思います。

それまでの道のりを考えるとたくさんの方の犠牲により、今の台湾があるのだと思います。

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現在では同じ敷地内には国立台湾博物館もありますし、森のように木がたくさん植えてあり、リスもいる美しい公園になっています。

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228号記念館のお隣にはカフェもあり、ランチや軽食もできるようになっています。

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もし、ここに訪れることができれば、ただの観光よりも、もっと心に残る旅になるのではないかと思います。

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台北二二八記念館

時間

火曜日から日曜日10時-17:00時 (毎週月曜日、国民の休日休館)

入場料20元

MRT淡水線台大醫院捷運站1號出口

http://228memorialmuseum.gov.taipei/ct.asp?xItem=1874245&ctNode=38980&mp=11900A

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