2月28日は台湾では「和平紀念日」です

公開日 : 2018年02月28日
最終更新 :
筆者 : Mikiko

本日は2月28日ですね。
台湾では2月28日は「和平紀念日」で祝日です。
1947年に起こった「二・二八事件」の悲しみを忘れないように平和を祈る日として2月28日は「和平紀念日」に定められています。
台北には「二二八和平公園」があり、「台北二二八紀念館」と記念碑があります。

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MRT台大醫院駅1番出口から直結の「二二八和平公園」は台北の中の貴重なオアシスです。
台北駅からも徒歩圏内にあり、敷地内には「国立台湾博物館」もあります。

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この二二八和平公園の名前の由来ともなっている「二・二八事件」は、1947年2月27日に台北市内のマーケットで、ヤミたばこを販売していた女性が警官に捕まり暴行を受けたことから始まります。
この暴行に抗議し集まった市民たちに警官が威嚇発砲したことで市民の1人が死亡、この出来事に抗議するデモが翌日の2月28日から始まりました。
その頃、中国大陸から入ってきた国民党と市民の摩擦が大きくなっており、日ごろの不満を爆発させた市民と警察との衝突が台湾全土に広がり、デモに参加する市民を警察側が徹底的に弾圧したため、死者2万人以上にものぼる台湾史上最悪と言われる二二八事件が起こってしまいました。
二二八和平公園の中には「台北二二八紀念館」が設けられています。

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この記念館の建物は以前「台北放送局(ラジオ局)」として使われていたもので、二二八事件当時にはラジオは貴重な情報網であり、ここから発信された情報により事件が台湾全土へと拡大されたということから、その悲しみを忘れないためにここを「台北二二八紀念館」としたそうです。
記念館では二二八事件に関する資料を見ることができ、パスポートを預ければ日本語のオーディオガイドを借りて見学することもできます。
公園内には、二二八事件の犠牲者を悼み、平和の願いを込めた記念碑もあります。

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二二八和平公園は平和を祈念しているのはもちろん、市民の憩いの場としても重宝されています。

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緑いっぱいの公園内ではリスの姿をよく見かけます。

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台北を訪れたら二二八和平公園を散策して、また違った角度から台湾を知るのもよいかもしれませんね。

台北二二八紀念館

住所
台北市凱達格蘭大道3號
開館時間
10:00~17:00 ※月曜・祝日の翌日は休館
入場料
大人20元

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