小さな村に残された日本統治時代の貴重な遺跡「玉里神社」

公開日 : 2017年06月04日
最終更新 :
筆者 : Mikiko

台北から在来線の台湾鉄道特急で約4時間ほどの場所にある

花蓮縣の玉里という街。

花蓮縣の中でも南部に位置し、台東縣との県境にあたります。

その玉里エリアにある「玉里神社」は

日本統治時代に作られた神社です。

DSC_1371 - コピー (2).JPG

玉里駅から徒歩10分くらいの場所にある

住宅街の中にひっそりと鳥居が立ち、

注意してみなければ見落としてしまうほどです。

DSC_1374 - コピー.JPG

鳥居の一部はなんと民家の中に

取り込まれてしまっており、

ここが神社であることは長らく、

この辺りの住民ですら知らなかったそうです。

DSC_1379 - コピー (2).JPG

1928年に建てられた「玉里神社遺址」は、

すっかりその存在を忘れ去られ、

長らく森の中で誰にも気づかれること無く、

放置されてきました。

ある時、祖父の結婚式の写真を見た孫が、

祖父は一体どこでこの結婚写真を撮ったのだろう?

と疑問に思ったことから、

その場所を探していくうちに、

ここに神社があったことが分かったそうです。

DSC_1410 - コピー.JPG

その後、住民たちと一緒に整備を施して、

神社跡地が現在のように見られるようになりました。

戦後、社殿が取り壊され、

現在は鳥居と階段沿いに並ぶ灯篭のみが残されています。

DSC_1411 - コピー.JPG
DSC_1392 - コピー.JPG

綺麗に整備された玉里神社跡は

歴史を伝える重要な場所として、

2008年に花蓮県の古跡に指定されました。

また階段を上った高台の

神社跡地から眺める玉里の景色は絶景です。

DSC_1425 - コピー.JPG

なんだか異世界に迷い込んだような、

不思議な気分になる玉里神社。

DSC_1400 - コピー.JPG

花蓮縣玉里エリアを訪れたら

ぜひ行って見たい場所ですね。

玉里神社遺址

花蓮縣玉里鎮西邊街21號傍の民家脇の小道から入る

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。