渡す?それとも不要?オーストラリアでのチップ

公開日 : 2016年08月17日
最終更新 :

チップ...国によって習慣が違うので、海外旅行においてはちょっとした困りものですよね。

かくいう私は、ホテルで働いている関係上チップを頂くことがたびたびあるのですが、非チップ国の日本人ですのでいまだに頂くときの動作がぎこちないです...。

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ともあれ、今回はオーストラリアでのチップ事情はどうなっているのか、ということに触れたいと思います。

結論から先に言いますと、基本的にこの国ではチップは、「感謝して頂くが必須ではない」(英語で言うと、appreciated but not expected)という感じです。必ずチップを渡さないといけない、というシチュエーションはまずないと言ってもいいでしょう。でも、何かパーソナルなサービスを受けた時にはチップを渡すと感謝されます。逆に言うと、サービスが良くなかった場合は渡さなくても全く構いません。

渡し方ですが、別に封筒に入れたり、握手しながら渡すなんてことをしなくてもよく(スマートですが)、現金をそのまま渡してもオーケー。また、レストランなどでクレジットカードで支払いをする場合は、本来の請求額にチップを足して清算してもいいですし、別にチップを現金で渡してもいいでしょう。シチュエーション別に例を挙げてみますと...

ホテル:例えばポーターに荷物を部屋まで運んでもらった時などにはチップを渡すといいですね。2ドルくらいで十分です(自分の部下たちがポーターなので、あまり甘やかさないでください...なんて)。さて、コンシェルジュ。自分の仕事なのでちょっと書きにくいですが、道案内とか、レストランの予約などといった普通のサービスを受けたくらいなら別にチップを渡さなくてもいいでしょう。ただ、予約の取りにくいレストランやチケットを取ってくれた、そのレストランがとてもよかった、などといった場合には、サンキュー!という意味でチップを渡してもいいでしょう。

レストラン:カジュアルな場所ならチップを渡さなくてもいいですし、お釣りを渡すくらいでも十分です。ただ、高級なレストランなどに行った場合は5-10%ほどのチップが相場でしょうか。これも、例えばあまり美味しくなかった、サービスがいまいちだった、なんて場合はチップをしないというのもオーケーです。

タクシー:基本的にチップは不要ですが、荷物がたくさんあってその出し入れを手伝ってくれた、なんて場合には少しあげるといいかも。これもお釣りを残したり、1-2ドル程でいいでしょう。

ツアーガイド:これも基本的には渡さなくてもいいと思いますが、特別なことをしてくれたような場合には渡した方が喜ばれます。最低でも5ドルくらいは渡した方がいいのかな?

こうして実例を挙げていきますと、パーソナル・スペシャル度に比例してチップの必然性、金額が増す、という法則が浮かび上がってきたようですね。チップ必然性の法則...何かいい名称をつけられるかな?

受ける側の正直な気持ちを言えば、やはりチップを頂いたお客様は印象が残りますし、その気配りを有難く思い、次回会った時にはもっといいサービスをしたい、と思うものです。ただ、繰り返しになりますがオーストラリアではチップの必然性は基本ありませんので、結局は自分の気持ちにしたがって決めればよいと思います。

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