ACL1次リーグ観戦記@ニューキャッスル

公開日 : 2009年04月24日
最終更新 :

AFCチャンピオンズ・リーグ(ACL)1次リーグE組の名古屋グランパス vs

ニューキャッスル・ジェッツ戦が、オーストラリアで6番目に規模の

大きな街、ニューキャッスル(ニューカッスル)で開催されたので、

スタジアム観戦に出かけてきました。

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じりじりした展開のとっても熱いゲームでした

オーストラリアでは、一般的に「観戦スポーツ」としてのサッカーの人気は

今一つのため、チケットも簡単かつ安く手に入ります。今回の国際試合でも、

ピッチ全体を見渡すことができるメイン・スタンドの中央上部にある

コーポレート用エリアのすぐ後ろの座席を数日前の段階で確保することが

できました。料金は最上位のカテゴリーAでA$25(4月24日現在のレートで

約1,700円、以下同)、一番安いカテゴリーCはA$15(約1,000円)です。

「グレーター・ニューキャッスル」と呼ばれる広域都市圏エリアの人口は

50万人超なのですが、この日の観客数は8,500人ほど。多めに見積もっても

日本人は1%いたか、いないかでしょうね〜。シドニーからは鉄道路線もあり、

車なら約2時間でアクセスできるので、日本からのサポーターはともかく、

もう少し現地在住日本人の応援が欲しかったところです。

普段オーストラリア在住日本人という立場でスポーツ観戦をすると、

どっちの国も応援したくなって、結構気持ちが揺れちゃうものですが、

今回はさすがに、日本側に肩入れしなくっちゃ、という使命感でいっぱい。

何しろ、一緒に行った2人を除いては、見渡す限り日本人ゼロ。立ち上がって

右下に設けらているはずのアウェイ・サポーター席をのぞき込むと、

ようやくちらちらと赤いユニフォームが見える、というような状況です。

おまけに、すぐ後ろには、アルコールの入ったあまりお行儀のよろしくない

一団が陣取っていて、一方的な白熱した応援が休むことなく繰り広げられる

ばかりか、じりじりとしたどっちつかずのゲーム展開に苛立ってエスカレートした

ブーイングや罵声が容赦なく降りかかってきます。「四面楚歌」というのは、

まさにこういう状態をいうのだなあ、と思わず苦笑い……。スタジアムでの

オージーサポーターの舌戦やクレイジーぶりはなかなか愉快で楽しめるのですが、

それもやっぱり双方向性がなくっちゃね、という感じでした。

そんなわけで、後半12分、ジェッツのトンプソン選手からのパスが主審に当たり、

こぼれ球を拾った名古屋グランパスが繋いで、小川選手がシュートを放った

その瞬間、一帯は不気味なほどに静まり返りました。我々3人の上げた雄叫び(?)

と拍手を除いては……ですけどね。(^^;

その後、スタジアムが一番盛り上がったのは、後半32分にジェッツに与えられた

ペナルティー・キックの場面。先月ここで行われた蔚山現代(韓国)戦では、

当のペトロフスキ選手が2ゴールを決めてヒーローになっただけに、観衆の

期待が高まるのも当然なのです。が、地元メディアが「プレッシャーによる

へなちょこシュート」と報じたように、素人目にもそれは力のないもので、

あっさり楢崎選手がキャッチ。またまたスポーツ会場とは思えないほどの

静けさが辺りを包んだのでした。いや〜、まじめな話、コワくて後ろは

振りかえれなかったです、ハイ。

会場のエナジーオーストラリア・スタジアムは、ラグビー・リーグ・チーム

「ニューキャッスル・ナイツ」の本拠地でもあり、数日前に行われた

その公式戦と前日までの雨のせいで、コンディションは相当悪く、

どちらのチームにとっても厳しい試合でしたが、ラフプレー多発の接戦を

制した名古屋グランパスが首位をキープすることとなりました。

ちなみに、この次に日本のサッカー選手をオーストラリアで観戦できる

チャンスは、今年6月17日にメルボルンで開催されるW杯アジア最終予選。

サポーター・エリアのチケットは日豪共に完売しましたが、それ以外は

ほとんどのカテゴリーのチケットが今からでも購入可能(販売: Ticketek)です。

その頃来豪される方は、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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