古の学生たちの息吹が感じられる異空間へ!ハイデルベルク学生牢
観光地再発見の旅⑫-3
ハイデルベルクは、ドイツ最古の大学"Universität Heidelberg(ウニヴェルシテート ハイデルベルク)がある町です。 1386年創立というから、その歴史にビックリですネ。
ハイデルベルク観光のもう1つの有名どころ、それが、「学生牢」"Studentenkarzer(シュトゥデンテンカルツァー)"です。 皆さんの中にも「学生牢」と言う言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
【学生牢への歩き方】
ハオプト通り"Hauptstraße(ハオプト・シュトラーセ)"を
西へ進むと、"Zum Franziskaner(ツム・フランツィスカナー)"というミュンヘンの有名なビール醸造所の直営レストランがあります。
そのレストランの向かい側にある小道"Augustinergasse(アウグスティナーガッセ)"に入ると、すぐに学生牢の看板が見えてきます。
ハイデルベルクと言えば、フランクフルトから気軽に行ける距離にある有名な観光地なので、日本からゲストが来るたびに何度も足を運んでいながら、前からその存在は気になってはいたものの、なかなか立ち寄ることの無かった学生牢。
今回どうしても行ってみたくて、家族皆で行ってきました。
こちらのチケットですが、学生牢のみでなく、大学ミュージアム"Universitätsmuseum(ウニヴェルシテーツミュセウム)"と旧講堂"Alte Aula(アルテ・アウラ)"のコンビチケットになっています。
旧講堂に入ると、何だかちょっぴり厳粛な気分になります。周りに先生や先輩たちが並ぶ中、真ん中に座らされる新入生の姿を想像したりして当時を偲んでみませんか?
「学生牢」ってそもそも何?
ハイデルベルク大学は創立当初から自らの裁判権を持っていたので、秩序違反をした学生の処罰は市の司法当局ではなく、大学にまかせられていた。
(中略)
処罰の大半は学生牢行きで、学生は不法行為に重さにより、最長4週間、そこに閉じ込められた。
出典:
階段(写真上)を上がったところに置いてあった学生牢についての説明書(日本語)より抜粋
ハイデルベルクを訪れる日本人観光客も多いのでしょう。 日本語の案内が置かれていました。
自治権を持つ大学が、悪事を働いた学生を自ら処罰するために設けられた場所が学生牢だったんですね。
「(学生牢は、)1712年に現在の場所、大学の用務員室の3階に移され、1914年まで使用された。」とありますから、使われなくなってから100年程しか経っていないことになります。
各部屋には小さめの簡易なベットと、それから必ず暖房(ストーブ)が置いてあるのが、「何ともドイツらしいな~」と思いました。 今以上に当時は寒かったでしょうから、極寒のドイツには牢と言えども、暖房無しではやってられない...?
学生牢の中は、階段から各部屋廊下に至るまで学生たちが書いた落書きで埋め尽くされています。
大抵は、横顔のシルエットと名前らしきものなのですが、中には、目を見張るような、物凄い緻密な絵もあったりして、そういう絵を見つけるのも何だか楽しい時間でした。
「黒のインクの代わりに、ろうそくのすすやストーブのすすが使われた」
すすで描くって、スゴイ労力なのでは?と思いを馳せてみたり...
びっしり埋め尽くされた絵の中から「これぞ!」というものを探してみたり...
当時のハイデルベルク大学の学生たちの息吹が感じられる学生牢です。
≪INFORMATION≫
「学生牢」
Studendenkarzer(シュトゥデンテンカルツァー)住所: Augustinergasse 2、69117 Heidelberg
Website:
開館時間:
4月~10月/10:00-18:00 毎日(祝日も開館)
11月~3月/月から土のみ10:00-16:00(日曜・祝日は閉館)
入館料:大人Eur 3,00- *HeidelbergCARD提示でEur 2,50-
【記載内容について】
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