実はスイーツ天国だった!Heidelberg(ハイデルベルク)の新たな魅力
観光地再発見の旅⑫
日本人に人気のドイツ観光名所の1つと言えば、"Heidelberg(ハイデルベルク)"を挙げない訳には行きません。
それほど、日本人にも良く知られた観光地ハイデルベルクです。
大学町ハイデルベルクは、ネッカー川沿いに佇む、古いお城の麓にあるドイツ最古の大学を持つ歴史ある町です。
ヨーロッパを旅していて思うことですが、やはり有名な観光地は有名なだけある!ということ。
あまりに有名で観光客が多く情緒を楽しむということが出来なかったとしてもやっぱり1度は訪れたい場所なのだと心から思います。
ここ、ハイデルベルクもそんなドイツ観光の王道、かなり有名な観光地ですが、是非1度は足を運んで頂きたい美しい町です。
そんな有名な観光地をちょっと違った角度からレポートする観光地再発見の旅シリーズ、今日はハイデルベルクの魅力を、美味しいスイーツで綴ってみたいと思います。
今回久々に訪れたハイデルベルクで再発見したことですが、この町、実は美味しいスイーツに出会えるスイーツ天国の町でした。
最初の写真は、旧市街の中心地を貫く目抜き大通り"Hauptstraße(ハオプトシュトラーセ)"から一歩入ったマルクト広場"Marktplatz(マルクトプラッツ)"です。 そこには、スイス生まれの世界的有名なチョコレートメーカー、"Lintd(リンツ)"の専門店があります。
ちょっと通りがかっただけなのに、目敏くチェックしていたらしい娘の強い要望でこちらの専門店へ。
ドイツでなら、デパートだけでなくスーパーでも、あらゆる種類が並んでいて比較的手軽に手に入るもの、それがリンツのチョコレートです。 それでもこの専門店の様に、違う種類のチョコを好きな様にセレクトして詰め放題で買えるところは珍しい!
娘は一緒に来たばぁばに詰め放題をオネダリして色々と好きなチョコを買ってもらいました。
おばあちゃんはと言えば、この大通りを挟んでちょうど反対側、車を停めた"Karlsplatz(カールスプラッツ)から"Kornplatz(コルンプラッツ)"(写真上)の間にあるパン屋さん兼コンディトライ"GUNDEL(グンデル) "で、ここの名物である"Heidelberger Pflasterstein(ハイデルベルガ―・プフラスターシュタイン)"なるチョコレート菓子とザッハトルテを購入されていました。
"pflasterstein(プフラスターシュタイン)"って何?かと言うと、写真上の石畳に使われている石のことでした。
それを知った私、「なぁ~るほど」と妙に納得。 気になる方は是非お店のHP(Spezialitäten)でチェックしてみて下さい。
いずれも試させて頂きましたが、見た目ほど甘くなくて上品なチョコレートの風味が何とも言えず美味しいです。 ここは、カフェが併設されていて店内で一休みすることも可能です。「次回は是非ゆっくりとカフェでもしてみたいなぁ~」
さて、ハイデルベルクには、とても有名なチョコレートがあるのをご存知ですか?
その名前が何ともユニークです。
その名とは、"Studentenkuß(シュトゥデンテンクース)"学生のキッスというものです。
KNÖSEL(店舗)
住所: Haspelgasse 16, 69117 Heidelberg
Tel:+49 (0)6221 2 23 45
e-mail:knoesel@t-online.de
Website: http://www.studentenkuss.com/
【歩き方】
ハイデルベルクの目抜き通り、"Hauptstraße(ハウプトシュトラーセ)"で一際存在感のある"Hotel Zum Ritter St. Geog(ツム・リッター・ザンクト・ゲオルク)"から1直線に伸びる道を川沿いに真っ直ぐ進みます。
聖母教会を見ながら"Marktplatz(マルクトプラッツ)"を過ぎたら学生のキッスの看板が見えてきます。
学生のキッス"StudentenKuß(シュトゥデンテンクス)"と言うブランドに纏わるエピソードが、お店のHPで紹介されています。
1863年創業の"Chocolaterie(ショコラティエ)兼Café Knösel(カフェ・クヌェゼル)"は、当初からハイデルベルクの社交の場として人気で、ユーモアあふれるショコラティエでコンディトライの"Fridolin Knösel(フリドリン・クヌェゼル)"とそのカフェは高く評価されていたのだそうです。
特に上流階級の女子学生の間でスイーツが人気となり若い女性が足しげく通うようになったとか。
その女子学生目当てに集まる男子学生、彼女たちの気を引こうと視線を投げる若者たちですが、当時の女子学生は、お付の者が常に目を光らせていて現代の様に気軽に話をすることも出来なかった様ですね。
そんな学生たちの秘めた目線のやりとりに気付いたフリドリン・クヌェゼルが、とりわけ上品なチョコレートを作り、学生のキッス"StudentenKuß(シュトゥデンテンクス)"と名付けて、彼らを驚かせます。プレゼントとしてこのチョコレートを贈られた女性客の1人は、お付の者にこのチョコレートについての反対意見は何も言わせなかったのだそうです。
以後、学生たちは、相手への想いのメッセージとして学生のキッスを贈るようになったということです。
そんなエピソードが残る学生のキッスは今もKnösel一家によって、手作りで伝統の味が守られています。
店舗自体はそれほど大きいものではありませんが、学生のキッスチョコが所狭しと並べられています。
お店のマダムに写真撮影と掲載の許可を頂きましたが、とても気さくでステキな方で、歴史ある「学生のキッス」のことをとても誇りに思っているのが伝わってきました。
大学町ハイデルベルクの歴史とオーバーラップする「学生のキッス」と言う名のチョコレート、皆様も如何ですか?
同じ通りの20番地には、Café Knöselがあり、歩き疲れたらここで一休みというのも良いですネ。
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