1月6日は、東方三博士の日:クリスマスが終わる日
ドイツ四季便り第17号: "Heilige Drei Könige(ハイリゲ・ドライ・ケーニゲ)"
1月6日は、ドイツでは、"Heilige Drei Könige(ハイリゲ・ドライ・ケーニゲ)"と言います。
所謂、東方三博士の日ですね。
皆さんは、東方の三博士がどんな人たちかご存知ですか?
東方で、救世主(新王)の誕生を告げる星を見た三人の占星術の学者が、ベツレヘムのイエスを訪れ、"黄金""乳香"そして"没薬"の3つの贈り物を捧げ、その誕生を祝福したという新約聖書『マタイによる福音書』に記されたエピソードに登場する3人の博士"カスパール""メルキオール""バルタザール"のことです。
そして、東方の三博士がイエスの元を訪れその誕生を祝福した日が1月6日でキリスト教の世界では公現節と呼び、イエスが救世主として祝福されたとても重要な日なのだそうです。
キリスト教の歴史はあまりに複雑なので、詳しいことは専門家に任せるとして大まかなところはそんな感じです。 その場面は、ヴァイナハツマルクトにはつきもののKrippe(クリッペ)/キリスト降誕の場面の模型に見ることができます。
ドイツでは、この日を境として一連のクリスマスの行事が一段落します。 ヴァイナハツバウム(クリスマスツリー)やクリスマスの飾りもこの日まで飾って片付けます。
さて、ここからはとても現実的な日常のお話です。
我が家のヴァイナハツバウムも、これから飾りを外して丸裸にし、後は通りに置くだけの状態にします。
ヴァイナハツバウムはお役目が終わると、市町村で一斉に回収してくれます。 その回収日は、もちろん1月6日以降に設定されています。 過去に一度この日を逃したために、隣町の回収日に合せて捨てに行ったと言う苦い経験があるため、毎年シュタインバッハのヴァイナハツバウムの回収日をチェックすることは忘れません。
シュタインバッハの場合、町のオフィシャルホームページに"Abfallkalender(アップファール・カレンダー)/廃棄物カレンダー"というのが掲載されているのでこちらをチェックすればいつが回収日なのか簡単に確認できます。
カレンダーを見てみると、ヴァイナハツバウムの回収日は今年は12日だということが分かります。
この日までに家の前の通り沿いに使用済みのヴァイナハツバウムを置いておくと、その日中にゴミ収集車が回収してくれます。
毎年たくさんのヴァイナハツバウムが売られ、各家庭で飾られ、そして捨てられています。
これだけの木が回収後どのように処理されるのだろうという思いと共に最後は何だかちょっぴり寂しい感じです。
<参考資料>
Stadt Steinbach(Taunus):Abfallkalender
新潮社 阿刀田高著 『新約聖書を知っていますか』 第1話受胎告知
Wikipedia: 東方の三博士
Wikipedia: ベツレヘムの星
ウィーンの街を公認ガイドと歩いてみませんか:1月6日は東方三博士の祝日です
ピクシブ百科事典:東方の三博士
地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し:東方の三博士の聖遺物
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