ブルガリアのおふくろの味:バニツァ
こんにちは!(Добър ден ドバル デン)
今月からソフィア特派員を担当することになりました、香りのデザイナー嶋崎毅と申します。バラの国ブルガリアに魅了され今年の9月から現地法人を立ち上げ長期滞在中です。
まだまだ知らないことがいっぱいですが、ここソフィアから独自の視点で捉えたユニークな情報をたくさんお伝えしますので、どうぞよろしくお願いします!
さて、記念すべき1回目の今回は、ブルガリアのおふくろの味"バニツァ"をご紹介します。
これを食べないと1日が始まらないとも言われるブルガリアを代表するパンのお話です。
パンと言ってもフィロという薄いパイ生地にシレネチーズを挟んでオーブンで焼いたキッシュのようなパンです。
ブルガリアの白チーズ シレネチーズ
おふくろの味というぐらいですから、当然各家庭ごとにレシピが違い、その作り方の違いで喧嘩になるほどブルガリア人はこだわりを持っています。
実際家から徒歩5分圏内にバニツァ専門店が3軒あり種類もさまざま。
シンプルなバニツァの他に、ほうれん草入りやカボチャ入り、形もミニサイズ、棒状、20cmぐらいの大型まであります。
バニッツアの作り方はYOUTUBEでもいくつか見れますが、今回紹介するのは、同居人のお母さんが作るバニツァでこの作り方はブルガリアの中でもかなり独自です!
その秘密はなんとスパーリングウォーター!
ヨーグルトにベーキングパウダーを加えブクブクし始めたら、そこにスパーリングウォーターを加えシュワシュワのトロトロにするんです。
で、作り方は簡単です。
フィロをクルクル巻いてパイ皿の縁から順番に貼り付けていきます。
今回は直径30cmのパイ皿に、フィロ13枚使いました。
フィロを巻いていきます
パイ皿に綺麗に並べていきます
マリアナさんはバラの谷カザンラクに住んでいるので、バニツァもバラの花のようです。
バラの花のようなバニツァが出来ました
パイ皿をフィロで一杯にしたら、予め混ぜておいたチーズ、卵、ヨーグルト液をパイ皿に流し込んで行きます。
マリアナさんの隠し味、スパーリングウォーター
ヨーグルトにベーキングパウダーとスパーリングウォーターを加えブクブクにします
最後に薄く切った発酵バターをフィロの上に10枚ぐらい置いて、それを200℃のオーブンで30分程焼いたら出来上がりです。
マリアナさんのバニツァ、表面カリカリ、中身はフワフワの極上バニツァでした!
表面カリカリ、中身フワフワのバニツァ完成です
今回お世話になったマリアナ母さん
■バニツァ材料■
フィロ 1袋400g13枚(フィロは紙のような薄いパイ生地です)
シレネチーズ200g сирене / Sirene 山羊のミルクから作った酸味のある白いチーズ
発酵バター 20g
卵 4個
サンフラワーオイル 5大スプーン + パイ皿に1大スプーン
ヨーグルト 180ml
ベーキングパウダー 小 1袋 10g
スパーリングウォーター 250ml
これからブルガリアの家庭料理やおすすめレストランもどんどん紹介していきますので
お楽しみに。
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