「LeVeL33」National Day の花火も!世界で一番高い場所にあるビール醸造所

公開日 : 2016年07月29日
最終更新 :

世界で一番高い場所にあるビール醸造所、LeVeL33。季節限定ビールを含め、様々な出来立てのビールと、素晴らしい眺望の下、モダンヨーロピアン料理が楽しめるレストランです。

th_LeVeL33 Bar & View.jpg

今回、Jimi Tegerdineシェフが新しいメニューを作ったと行くことで、 そのお披露目会に行ってきました!

前回も、デザートの盛り付けをJimiシェフから直接教わって、参加者同士でその出来を競争するなど、面白い趣向を凝らしてくれる、LeVeL33のテイスティングですが、今回も、テーブルの上に用意されていたのは、ボールペンと「解答用紙」。

担当スタッフからにこやかに、「きょうはビールのペアリング大会です」と告げられます。そう、いつもLeVeL33のメニューには、お料理一品一品にお勧めのペアリングのビールが書かれているのですが、今回はそれを自分で当ててみましょう!というもの。レストラン紹介をしている身としては、かなりしびれる展開です。

「もちろん、好みですので、正解はありませんよ」と言う言葉とともに、そこへ、LeVeL33で作られた定番の5種類のクラフトビール、Beer Tasting Paddle(ビア・テイスティング・パドル、S$23.33)が運ばれてきます。

th_1IMG_3104.jpg

左から、Blond Lager(ブロンド・ラガー)、Wheat Beer(ウィート・ビアー)、Indian Pale Ale(IPA、インディアンペールエール)、House Porter(ハウス・ポーター)、Stout(スタウト)となっています。

そして、醸造責任者の Gabriel Garciaさんからのお話を聞きながらのテイスティングスタート。

th_1IMG_3110.jpg

ビール造りのこだわりについてお話をしていただきますが、もちろん答えはおろかヒントも教えてもらえません。

最初に出てきたのは、14:30~のみオーダーできる、Beer Diningメニューから。Celeriac Taco(セルリアック・タコ、S$18)。※写真はいずれも、テイスティングサイズです。

th_1IMG_3113.jpg

タコスを再解釈した料理で、Indian Pale Aleで煮込んだ豚の膝肉に干し草の香りをつけたもの、上に散らされたバターナッツと呼ばれるかぼちゃのサラダは、ヨーグルトとBlond Lagerにスイートチリを合わせ、上の緑の唐辛子の酢漬けと相まって、ほんのりスパイスが効いているのが特徴です。

後から聞いたGabrielさんからのコメントは、「スパイシーなものには、IPAが合うんです」ということで、答えはIPA。

Game Pie(ゲームパイ、S$18)は、ビール粕を使ったしっかりとしたクラストの中に、蒸し煮にしたウサギ、ほろほろ鳥、ウズラ、豚肉に、picalilli(ピカリリ)というマスタードとターメリックを使ったピクルスのようなもの、マスタードとクランベリーのソースが添えられています。

th_1IMG_3127.jpg

ゲームミートと言われると、野性的な香りが強い印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはクセのない優しい味。固めのブリオッシュのような香ばしいクラストと、相性が良かったです。穏やかな味わいに、酸味の効いたマスタードのソースがアクセントになっていました。

同じく、Gabrielさんによると「すっきりした味わいのブロンドラガーがベストマッチ」とのことです。

ここからはアラカルトメニュー。前菜は、ベジタリアンメニューのBeetroot(ビートルート、S$19.5)。

th_1IMG_3130.jpg

じっくりと火を通したビートルートに、ビートルートのソルベ、チップス、ピュレ、そして山羊のミルクのフレッシュチーズなど。上には、ビートルートの粉を散らした甘いメレンゲが添えられ、味わいが重すぎないように、アイスプラントのシャキシャキしたみずみずしさでバランスを取っています。甘い香りと香ばしさのあるアーモンドがアクセントになっています。クリーミーさに、ビートルートの自然な甘さや土の香りの印象が加わり、ナッツのコクがある。答えは、しっかりとした濃厚さ、キャラメルのような香ばしさのある、Porterでした。

続いては、Salmon Pastrami(サーモン・パストラミ、S$25)ブラウンシュガーと酒、コリアンダーシードや胡椒などで2日間マリネをしたアイルランド産のサーモンは、ほぼ生の刺身のような印象。山羊のミルクのフレッシュチーズ、ベルモットとライムのジェルを加えて、すっきりとした味わいになっています。こちらは、柑橘類やバナナなどのフルーティーな香りが重なる、Wheat Beerと合わせて。

Pig & Snail(ピッグ・アンド・スネイル、S$26.5)

th_1IMG_3140.jpg

に関しては、イベリコ豚のあごや頬肉を低温調理し、パン粉をまぶして揚げたものに、ガーリックの香りのエスカルゴと香ばしいベーコンのチップを乗せて。下には香りのよい根セロリのピュレ、ドライトマトと渋みと酸味のあるルッコラのペストソース。揚げ物のカリカリした食感には、すっきりとしたBlond Lagerが正解でした。

そして、メインはなんと、Kangaroo...カンガルー!(S$39)

th_1IMG_3152.jpg

環境への負荷の少ない、サステイナブルな食材として注目を集め始めているカンガルー。Jimiシェフに、なぜカンガルーかをお聞きすると、サステイナブルである以外に、まだオーストラリア以外では珍しい食材であること、カンガルーの肉のテクスチャーは牛肉に近いけれど、味わい自体は牛肉と鹿肉を合わせたような魅力があること、「自分は肉の焼き加減は、レアかミディアムレアが好き。カンガルーはこの火加減で調理すると最高においしいんだ」とのこと。

th_1IMG_3116.jpg

確かに、赤身の肉は、言われなければ、牛肉と勘違いしてしまいそう。ミディアムレアに焼き上げた柔らかいもも肉を、洋梨と合わせています。カンガルーのいるオーストラリアに自生している、レモンマートルの香るソースとともに。グリルしたベビーコーンやトマトの自然な甘み、そしてナスターチウムの葉のピリッとした印象。ガーリックとポルチーニ茸のクランブルは、大地の香りを漂わせます。Stoutだと重すぎるバランスなので、Porterが正解でした。

Sharing

今年のWorld Gourmet Summit(ワールド・グルメ・サミット) 2016で、好評を博したLamb Biryani Risotto(ラム・ビリヤニ・リゾットS$140、3~4人前 ※こちらのポーションなので、日本人だともう少し多くの方で分けられると思います)が新しくメニューに入りました。

th_1IMG_3163.jpg

Jimiシェフ手作りのビリヤニスパイスとマサラチャイで香りをつけた米のクリームを混ぜこみ、子羊の鞍肉と炭焼きの自家製の子羊のベーコンを重ねてあります。冷めないように石の器で提供され、ビールにもぴったりなのだとか。ほうれん草と、Blond Lagerで漬けたライムのピクルスとともに。スパイシーですが、今回の答えはStout。黒ビールならではの濃厚なコクと麦芽の甘味が、パンチのあるスパイス感を包み込むようなバランスになっていました。Gabrielさんによると、「スパイスが効いているから、IPAと思われがちだけれど、ほうれん草に入っているチーズとStoutが合う」とのことでした。

Side

付け合わせには、ベジタリアンメニューのHeritage Carrot(ヘリテージ・キャロット)。カシューナッツ、そしてIndian Pale Aleとタマリンドのジェルが加わっています。こちらは、柑橘の香りが人参の甘味を引き立てる、Wheat Beerでした。

最後のデザートは、Smoked White Chocolate(スモークド・ホワイト・チョコレート)キャラメリゼしたホワイトチョコレートに、薄切りのパイナップル、バターの香る蜂蜜のビスケット、抹茶のカスタードソースとスポンジで締めくくり。

th_1IMG_3166.jpg

結果は、同率1位が2名、私は1問間違えて3位でした。優勝者には、大きなボトルが渡され、出来立てのクラフトビールの中で、好きなビールを持ち帰れる、というプレゼントが。テラス席や広いダイニングエリアだけでなく、個室もあるので、こんな風に遊び心あふれるイベントを開催するのにもぴったりの場所。パーティなどは、ぜひ、スタッフに相談してみてくださいね。

th_GetInline.aspx.jpg

(実際の花火の位置は、やや右、ほぼ写真中央となります)

また、今年の8月9日、ナショナルデーは、National Stadiumで行われます。このLeVeL33のテラスからは、正面にスタジアムが望めて、花火もしっかり楽しめるロケーション。

当日はシンガポール料理にフォーカスした特別メニューSingapore Platter(2人前でS$50、Black vinegar roast pork, Chicken rice arancini and pickled chili mayo, cereal prawn with lemongrass emulsion, beef and hazelnut satay and soy and pan seared coconut brioche and pandan jam)や、Singapore Sling(S$23)が提供される予定です、興味のある方はぜひ問い合わせてみてくださいね。

■LeVeL33 (レベルサーティースリー)

営業時間:11:30~24:00(月~水曜)、11:30~26:00(木~土曜、祝前日)、12:00~24:00(日曜)

住所:8 Marina Boulevard #33-01, Marina Bay Financial Centre Tower 1, Singapore 018981

電話: +65 6834 3133

アクセス:MRTラッフルズプレイス駅から徒歩5分

(マリーナベイファイナンシャルセンター、タワー1。専用エレベーターは正面受付を左、少々分かりづらい場所ですのでご注意ください。)

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。