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四大美女の饗宴にようこそ♡「Jiang-Nan Chun」

カテゴリー:お題 / イベント・行事・お祭り / レストラン・料理・食材 / 旅行・ツアー・ホテル 投稿日:2014年12月18日

世界に名だたる中国の四大美女、と言えば、楊貴妃、西施、王昭君、貂蝉。文学をテーマに、この歴史的な美女にあやかった目でも楽しめ、心身ともに綺麗になれそうなコースが、12月1月の限定で楽しめると聞いて、行って来ました!
場所は、オーチャードにありながら、穏やかな緑に包まれたフォーシーズンズホテルシンガポールにある中華のメインダイニング、「Jiang-Nan Chun」。ちょうどクリスマスの飾り付けがされていて、この時期らしい華やぎに満ちています。

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ロマンチックな階段を上がり、シックな照明に照らされたエントランスに一歩足を踏み入れれば、歴史上の美女たちが過ごした時代にタイムスリップしたかのよう。四大美女をイメージした飾り付けが施された店内は、華やかでムード満点。実は、店内に流れる音楽もこの為に準備した特別なものだとか。

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四大美女の由来が記された特製のメニューも、女子力が上がりそうな華やかさ。

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中には、数々の文学や詩などの、4人の美女にまつわる逸話とそれを生かしたメニューの名が書かれており、どんな料理が出て来るのか、想像がふくらみます。このメニューをデザインしたレストランマネージャーのキムさんは、「海外のお客様にも、中国の歴史に親しんでもらうきっかけになれば」とにっこり。確かに、こんな風に歴史を知るのは、机に向かう勉強とはひと味違って楽しいかも。
飲み物はサービススタッフお勧めの、八宝茶(5シンガポールドル)に。見た目も華やかで、薔薇の香りが高く、これから始まるコースのテーマにぴったり。薔薇の他にも、クコの実など様々なヘルシー素材が入っているのでコレステロールを下げる等の効果も期待できるのだとか。

最初に出て来たのは、コースの前のアミューズ。この日は、白菜を使った「中国風キムチ」だそう。

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食べてみると、韓国キムチよりも辛さが控えめで、甘酸っぱい味わい。辛さで舌がしびれる事もなく、程よく食欲を刺激してくれます。材料は何か聞いてみると、サウザンアイランドドレッシングにカレー粉とか! カレー粉が入っているなんて、まったく気付きませんでした。こちらのシェフは、香港出身のアラン・チャンシェフ。

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思いもよらない材料でキムチの味を構築するアランシェフ、これからのコースFood in Literature Series: "Four Beauties" (148シンガポールドル、税サ別)に期待が高まります。

まず一皿目は、四大美女をそれぞれイメージした前菜の盛り合わせ、Scent of the Heavenly Beauties Combination Platter。それぞれにちゃんと物語があり、サービスされる時にお店の方が説明してくれます。

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左から順に、楊貴妃をイメージしたチェリートマトのライチマティーニ漬け。楊貴妃はライチと香りのよいお風呂に入るのが好きだったという言い伝えにちなんで、ライチマティーニのお風呂にチェリートマトが浮かんでいるような盛りつけ。このチェリートマトの淡い赤は、楊貴妃の頬の薔薇色をイメージしたのだとか。甘いライチマティーニに、トマトの甘酸っぱさがよく合います。

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左から二番目は、その美しさに湖の魚が恥ずかしがって底に隠れた、という逸話のある西施。海藻をイメージした、もっちりとした皮の中に、プリプリの魚の身と海老が、まるで隠れるように入っています。プチプチのトビコは海中の花をイメージしたそうですが、食感が楽しいアクセントになっています。

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三番目は、故郷から離れて遊牧民の王と政略結婚した王昭君。琵琶の名手で、故郷を思い常に演奏していたと言う言い伝えから、琵琶の形をした揚げ豆腐、その名も琵琶豆腐をアレンジ。外側はカリッと、中味はふんわりとしていて、上に散らされた薬味のタマネギ、唐辛子がシンガポールらしいアレンジです。
一番右は、暴君を討つ為に、自らの肝を差し出したとの言い伝えのある貂蝉。ガチョウの肝臓である、フォワグラを使っています。まろやかで濃厚なフォワグラとオシェトラキャビアの下には、ネギ餅をアレンジしたクラッカー。このクラッカーが、とても軽やかで面白い歯触りで、フォワグラのまったりした味わいを引き立ててくれます。

続いては、レストランのシグネチャーメニューだと言う、ダブルボイルドスープをアレンジした、Dance of the Double-boiled Soup。

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楊貴妃をシーフードの女王と呼ばれているアワビで表現し、スープの「お風呂」を楽しむ楊貴妃を表現しています。肌に良いと言う蘭の根やコラーゲンたっぷりの亀のゼラチンの具も入っていて、体の中から綺麗になれそうなメニューです。むちむちとした食感と旨味のアワビが、干し貝柱と鶏肉でしっかりと出汁の取られたスープに合わさると絶品。透明で香り高く、くどさもなくしっかりとした味わいのスープは上質な中華のコンソメといった感じでしょうか。じんわりと体にしみ込むような奥深い味は、個人的にとても好みでした。


そして、プレゼンテーションに一番驚かされたのはこちら。Aquatic Reflections of Beauty Fish Poetry。湖の畔で絹の衣を洗っている彼女の姿を見て、魚が湖の底に隠れたという言い伝えのある西施をイメージした一皿。

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お皿いっぱいに表現された湖に、確かに薄絹が浮いているように見えます。ここに行き着くまでには、アランシェフとチームは17回も試作と試食を繰り返したそう。そして、テーブルにお皿が到着すると同時にふんわりと広がる、トリュフの香り。ロール状になった"絹"の上には、細かくふわふわに刻まれたトリュフ、そして中には中国の地方出身だったという、西施にちなんで、郊外の自然をイメージした、キノコやタケノコを使った餡と、優しい味わいの鱈が隠れています。半透明に輝く、"絹"の部分は、シンガポールでもローカル料理として親しまれている、「腸粉」をアレンジしたそうで、ロール部分はもっちりと、お皿に張られた魚の出汁に浮かんでいる部分は、トロトロしたスープとしていただけます。あっさりした中に旨味があり、上品な味わいです。

お肉料理は、ローカルフードのチキンライスをアレンジした一皿が、Song of Lingering Memories Pipa Chicken。

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貧しい家に生まれたものの、美貌と才気の持ち主だった王昭君は、宮廷の女官になります。しかし、宮廷画家に賄賂を贈る事を拒んだため、政略結婚のため、故郷を離れ、わずか16歳で遊牧民フン族の王と結婚させられてしまいます。故郷を離れた寂しさを琵琶を奏でて慰めながら、結婚後は王を補佐し、平和の維持に力を尽くしたと言います。柔らかくローストされたひな鶏は、若くしてさいはての地に送られながらも、不死鳥のように力を取り戻して国の安定に尽くした王昭君を表しています。添えられているのはチキンライスをボール状にしてカリッと揚げたもの。外側はライスパフのようにサクサクですが、これは政治に関わる上で、強く見せなくてはならなかった彼女の境遇を、しっとりした内側は、本当はまだうら若い女性、年齢相応の寂しさや弱い気持ちも隠れている、という意味なのだそう。
メニューに込められたエピソードを聞きながら、女性としての生き方にも思いを馳せたりと、「文学」をテーマにしているだけに、心に残るものがあります。

ひな鳥の肉はとても柔らかく、しっとりと仕上げられた皮は五香粉の甘い香り。ライスパフのカリカリ感と、チリソースのスパイシーさがいいコントラストになっています。大切なお客様をおもてなしする際には、地元ならではの味もひとつのポイント。こういった凝ったチキンライスもいいですね。

締めくくりのデザートは、その美しさで、人々を苦しめていた暴君と乱暴なその息子を翻弄し、国を守ったという貂蝉をモチーフにしたDangerous Liaison Dessert。

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賢婦とも悪女とも言われ、多様な顔を持っていた貂蝉そのもののように、様々な味が複雑に混じり合う魅力的なデザート。左から白ごまと黒ごまが層になった濃厚なプリンに、さっぱりとした燕の巣がのったもの、程よい甘みと酸味の苺や様々なベリー類、そして右端の丸いものは、熱々の卵の衣を一口かじると、中からとろりとしたアーモンドクリームが溶け出して来て、楽しい驚きのあるデザートでした。

1月31日までの期間限定。クリスマス、お正月も変わらず提供されるそうなので、大切な人と特別な時間を過ごすのにもぴったり。

また、この時期ならではの楽しみが、クリスマスのデコレーション。フォーシーズンズのクリスマスは、シックな中にも豪華さがあり、個人的にも大好きです。

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ちなみに、クリスマスケーキ等の申し込みのカウンターの後ろには、全部チョコレートで出来ているという絵があるので、チェックしてみてくださいね!

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素敵なクリスマスをお過ごしください☆

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■Jiang-Nan Chun(江南春)
営業時間:ランチ11:30〜14:30、ディナー18:00〜22:30、週末はウィークエンドブランチあり(いずれも無休)
住所: Four Seasons Hotel Singapore, 190 Orchard Boulevard, 248646 Singapore
TEL:+65 6831 7220
URL: http://www.fourseasons.com/singapore/
アクセス:MRTオーチャード駅徒歩8分

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仲山 今日子

シンガポール・シンガポール特派員の仲山 今日子が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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名前:仲山 今日子

仲山 今日子

元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイドブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。

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