リッツカールトンホテルの高級中華「Summer Pavilion」

公開日 : 2014年10月24日
最終更新 :

マリーナエリアの高級ホテル、ザ・リッツ・カールトン ミレニア シンガポールのメインダイニング、「Summer Pavillion」。緑に囲まれた開放感あふれる空間で、上質な中華が提供されています。

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今回は、香港出身のチュン・シュー・コン(Cheung Siu Kong)エグゼクティブシェフによる、新しいメニュー、「Simple Splendour」(88シンガポールドル)メニューを頂きました。

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このコースは、茹でたり、蒸したり、蒸し煮にしたりと言う、シンプルな調理法で、素材の味わいを最大限に引き出すと言うのがコンセプト。シンプルなだけにごまかしがきかず、シェフの腕が問われる調理法を、コース全体に使っています。油をあまり使わず、ヘルシーなのも、魅力の一つ。

まず出て来たのは、ほのかな甘みと酸味が心地よい、山査子の実とハイビスカスの花のお茶とマッシュルームのフライ。フライの衣はあくまでも薄く、クリスピーです。

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合わせて、手作りのXO醤がサービスされましたが、これが絶品。XO醤というと、通常たっぷりの油にひたっていますが、こちらはホタテの貝柱が主役。お皿に出しても、ほとんど油がしみ出してくる事はありません。旨味のぎゅっと詰まった最高級グレードの貝柱を惜しみなく使い、同じく低脂肪でヘルシーなターキーのハムを細かく刻んだものや唐辛子と混ぜてあるのだそう。塩分・油分も辛さも控えめなので、年配の方へのプレゼントや、お酒のおつまみにも良さそう。お粥やご飯とも合う味です。一瓶50シンガポールドルとお値段は張りますが、大切な方へのプレゼントにぴったりかも。

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続いては、点心の3点盛り合わせ。

Pan-fried shredded Yam with Pumpkin , Steamed Lobster Dumpling with Chicken, Poached Pork Dumpling with Chives, Cabbage and Ginger in Black Vinegar and Chili Oil

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左から、端がクリスピーでカリカリのヤム芋、中がしっとりしたカボチャの自然な甘さが生きた点心、ロブスターの小龍包、定番の豚肉の水餃子のようなもの。中でも、ロブスターの小龍包は、ロブスターのたっぷりの出汁と身の食感が生きた美味しい点心でした。

そして、私の一押しのメニューが、シグネチャーメニューでもある、ダブルボイルドのバイ貝のスープ。Double-boiled Sea Whelk Soup with Conpoy, Chinese Cabbage and Wolfberries

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8時間かけて丁寧に煮たクリアなスープは、干し貝柱と鶏肉の旨味が生きていて、決してしつこくなく、じんわりと体に旨味がしみ込んで行くような上質な味わい。更に、蘭の花のように飾り切りされた、甘みたっぷりの白菜が目にも舌にも嬉しく、蓋を開けたときのサプライズ感もあるので、大切なお客様をおもてなしする際に是非頼みたいメニューです。

魚介の品は、大きな海老。Duo of Prawn, Wok-fried Head and Tail with Soy Sauce, Sautéed Meat with Egg White and Crab Roe

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上質な海老だからこそ美味しく食べられる、頭と尾の部分は醤油に漬け込んでからカリカリに揚げてあり、ちょうど頭の裏側の味噌の部分も、外して食べられるようになっています。天ぷら屋さんで食べるエビの頭の中華版のようなイメージで、揚げたエビに醤油の香ばしさが嬉しい一皿です。そして、左側は身の部分を卵白とカニの卵のソースで和えたもの。スリランカ産のカニの卵のコクと、プリプリしっとりした甘い海老の身で海の幸の味わいを満喫できます。

そして、続いては肉料理。Barbecued Pork in Honey Sauce, Poached Shanghai 'Gua Mian' in Rich Pork Stock

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濃厚な豚骨スープに入った上海風手打ち麺が。

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こってりしていると思いきや、見た目に反して油は控えめ。濃厚な旨味のあるスープに、つるつるした薄いきしめんのような食感の麺が重たくなく、するっとした喉越しでいくらでも食べられてしまいそうです。

横に添えられているのは、香港出身のシェフのスペシャリティーでもある、はちみつを使った広東風のローストポーク。

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脂身のバランスが良く、口に入れると、ジューシーな脂がはじけますが、控えめなポーションなので、もたれません。

デザートは梨とシーココナッツ、アーモンドの冷たいスープ。Chilled Pear with Sea Coconut and Almond Flakes

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カリカリの生のアーモンドは噛むとコクがあり、パームシュガーで煮た柔らかめのナタデココのような食感のシーココナッツの自然な甘み、梨のサクサクした食感が生きていて、すっきりと食事の最後を締めくくれます。

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緑に囲まれた穏やかな空間で、体の中から綺麗になれそうな癒しの中華はいかがでしょうか?

<DATA>

■Summer Pavilion

営業時間:ランチ 11:30〜14:30 、ディナー 18:30〜22:30 

住所:7 Raffles Avenue, Singapore 039799 Singapore

TEL:+65 6434 5286

アクセス:MRTプロムナード駅から徒歩6分程

<お勧めレストラン一覧>

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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