人生初の「鮒ずし」作りにチャレンジ!

公開日 : 2018年06月23日
最終更新 :

鮒ずし作り体験会

以前2月に「守山鮒ずしの会」の第1回会合にFunazushi-maruが参加してきました。その時のレポートはこちら

今回はなんと「鮒ずし作り体験」‼

Funazushi-maru人生初の鮒ずし作りにチャレンジしつつ、その作り方についてお勉強してきました。

これが鮒ずしの作り方だ!

1konahama.JPG

訪れたのは琵琶湖大橋を望む守山市の「木浜漁港」。

2konohama_LI.jpg

漁港内の調理室にて鮒ずし作りが行われます。

琵琶湖産のニゴロブナを使った鮒ずしは、そのイメージにも関わらず大変な高級食材です。その理由はやはり価格に相当するだけの手間暇や時間がかけられているからです。

まずメスがお腹に卵をかかえる3月頭ごろ、産卵前の沖にいる鮒を刺し網で獲ります。

獲った鮒は丁寧に鱗を取りエラや内臓を外し、塩漬けにして3か月ほど経過させます。そうしたものを「塩切り」と言いますが、大変手間のかかる工程で、普段鮒ずしを作る方でもまずは塩切りした鮒を買うところから始める方も多いくらい。

今回はその「塩切り」後の鮒を使います。

3siogiri.JPG

作業場には塩切り鮒を水につけて塩抜きして下さっていました。

4funa.JPG

これが塩切り鮒です。この時点では鱗は一応取ってありますが、まだ少し残っていたり内臓の残骸が付いていたりしています。

この時点では匂いはほとんどありませんよ。

5arau.JPG

鱗跡の黒い部分や残った鱗などを丁寧にたわし等で洗い流します。この洗い方が雑だと臭い匂いにつながるそうですので、各ヒレの根元や口の中まで手で感触を確かめながら丹念に行います。

6aratta.JPG

黒かった鮒が青白く光るところまで綺麗になりました!

7hosu.JPG

洗った鮒を干します!

ホントは一晩干して完全に水気が取れた方がいいらしいのですが、今回はショートバージョン、3時間程度扇風機の風に当てながら乾かします。

乾いて水気の取れた鮒は、いよいよ本漬け作業に入ります。

8sake_LI.jpg

手を洗うための「手水」にはお酒を使います。

9tsumeru.JPG

まずはおにぎり大のご飯を手に取り、鮒のエラのところからお腹とエラ蓋内へご飯を詰めます。

10ireru.JPG

そして桶の中へご飯を引いて、鮒を並べます。この時鮒は出来るだけ重ならないように、ご飯は隙間が無いように詰めながら押し込んでいきます。空気が入らないように密閉性を高くしているのですね。ここの作業如何で出来上がりの味にも大きく影響するので慎重に行います。

11ganbaru.jpg

Funazushi-maruも心を込めて本漬け作業を行いましたよ。

12nawa.JPG

全てを漬け込んだら、藁縄を一番上に敷きます。これは重しをした時に多少水分が出てくるのですが、それによって中蓋の周りから中身が浮いてこないようにするものだそうです。ビニール製のものもあるそうですが、藁には殺菌作用もあるのでやはり天然のものが良いそうです。

全て自然の力を利用しながら行うのですね。

大変な手間暇がかけられた鮒ずし

このように、塩切り~洗い~干し~本漬け、全ての工程でそのタイミングや期間、丁寧さや道具といった要素の違いが出て味の差につながっていくのです。最後はすべてを自然にゆだねるしかありません。

今回たった半日の体験の中ではありますが、なぜ鮒ずしが高いのかその理由がよーくわかりました。だって天然の琵琶湖の鮒を獲るところから始まって、言わば沢山の人々だけでなく、自然の天候や酵母などの菌といった滋賀の土地のありとあらゆるものをつぎ込んで作られているから・・・。

13dekita.JPG

今回は参加者の中で男性チームと女性チームに分かれての本漬け作業を行いました。さてさて半年後にどっちが美味しくできていますか楽しみです。

今から自分たちで漬けた鮒ずしに合わせる滋賀の地酒を考えとかないと!

筆者

滋賀特派員

フナズシマル

皆様に是非訪れてほしいマニアックな滋賀のマニアックなスポットをご紹介していきます!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。