食は広州にあり!~その2/お一人様でも飲茶がしたい!~
「飲茶」―控えめな大きさの色とりどりの点心が少しずつ詰まった、たくさんのアツアツせいろを目の前に並べて、お茶を飲みながら、いろんな点心をちょこちょこつまんでいく―
そんな飲茶が好きな女性も多いはず。
前回は、沙面島にある広東料理のお店をご紹介しましたが、それからほどなくして、また広州への出張が入りました。今回は、スケジュール的にも、「飲茶」ができそう(飲茶は主に昼間に提供されます。)。
ただし、今回は1人での出張。1人では飲茶のお店には入りづらい...。でも、本場のおいしい点心が食べたい!!
...ということで、探してみたところ、あったんです、1人でも飲茶を楽しめるお店が。
それがここ、「随軒」。天河ヒルトンホテル(広州天河希爾頓酒店)の5階にあります。
天井が高くて広々としています。前回ご紹介したレストランよりも、きっと、日本人女性好みの雰囲気です。
周りを見渡すと、お一人様が他にもチラホラ(女性のお一人様は私だけでしたが)...
アプリでは「単人中式点心自助」と紹介されており、「自助」は、普通はビュッフェ形式ですので、
朝食ビュッフェのように、「点心コーナー」から好きなものを取っていくスタイルをイメージしていたのですが、
いやいや、どうして、普通の飲茶と同じ。メニューリストにチェックを入れて好きなものを注文するスタイル。
オーダーしたものが、出来た順に、出来てすぐの状態でサーブされます。
甘いものと甘くないもの、野菜炒めをオーダーして、お茶をすすりながら、交互に頂きます。
ビュッフェだと、包みモノ系点心の皮がぱさぱさになっていたりしますが、
出来立てですので、そういうことがありません。皮が中身のジューシーさをきちんと保ちつつ、自らもちゃんと本来の歯ごたえ、みずみずしさを残しています。
うーん、どれも本当に美味しい!!
丁寧に作られた出来立てを頂く、どんな料理でも、これがきっと基本中の基本。
こちらは、このお店のお勧めらしい、くるみ餡入りの蒸しパン。
ふかふかの蒸しパンの中には、少しねっとりしたお餅のようなアン。そしてくるみがしっかりとゴロゴロ入ってます。
やりすぎのない、ちょうどよい甘さです。
「ちょっと糖質取りすぎかしら」と思いつつも、結局、全部完食です。
一人だとどうしても「残してしまうのではないか」と気になって多くの種類をオーダー出来ないのが難点かもしれません。
また来る機会があれば、違う種類の点心を食べてみたいです。
さて、最後に、眺望抜群のスポットをご紹介。
フォーシーズンズホテルの72階にあるカフェ。いろんな人がお勧めしていたので寄ってみたのですが、
外灘から見る浦東の景色を見慣れている私には、正直、ちょっと物足りないかも...。
サンドイッチやお茶はやはり普通に美味しいですので、まぁ、いいかな...と思っていたら。
店員の女の子が仕事用とは少し違う笑顔で話しかけてくる。
「日本人ですよね?私、日本語を勉強しているので、練習のために話をしてもいいですか?」
聞けば、嵐の大ファンだそうで、それがきっかけで日本語を独学で猛勉強したのだとか。
留学なしで独学で!?と驚くほど、彼女の日本語はとても流暢。やっぱり、「これが好き!」っていう純粋な気持ちは最強ですね。
私:「嵐の誰が一番好きなの?」
彼女:「相場くん!」
―そんな他愛もない会話をしていたら、いつの間にか日が暮れかけていました。
「もっと日が落ちてからの方がきれい」と彼女は言うのだけれど、
自分の好きなものを一生懸命伝えてくれる彼女の純粋さと、仕事を通じて日本のモノづくりの素晴らしさを日々実感してはいたけれど、それだけじゃない、やっぱり日本には素晴らしいものがたくさんある、という、どこか誇らしい気持ちとで、私はとても満ち足りた気分になって、そのまま少し早めにお店を出て、上海へと戻ったのでした。
☆天河ヒルトンホテルの飲茶は、私は「大衆点評」のアプリから138元(執筆時のレートで約2,254円)で予約しましたが、アプリを利用しない場合、事前にお店に確認をした方がいいと思います(ヒルトンなので、おそらく英語が通じると思います。)。なお、広州にはヒルトンホテルがいくつかあるので、ご注意下さい。
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