【ミズーリ州】オザークス湖の長さはスカンジナビア半島、サイズは九州!?
<別名「魔法の竜」!世界一の人工湖「オザークス湖」とは...?!>
(写真上/ワシントン州北部中央・Chelan群に存在する川のように長いChelan湖。同州内最大の湖)
皆さんこんにちは、シアトル特派員のシュローダー 彩です!
夏休みもそろそろ終わりに近づき、なんだか寂しい思いをしている方も少なくないのではないでしょうか?
大自然も人も街も、全てが活気に満ち満ちて、眩しい照りつける太陽の下に生き生きと輝いていたこの夏。
また来年、素敵な夏を過ごせるように、そして今年の楽しい夏の思い出に、この夏があってこそ、の、
また実り多き秋の訪れるその前に、心から大自然に向けて感謝の気持ちを込めた
「ありがとう!」と伝えたくなってしまいました!
今回が最終回となる、全4回に渡ってお送りしてきました、この【ミズーリ州】シリーズ。
このシリーズの最初の記事のあたりでちょこっと触れたと思うのですが、みなさん、この湖畔のリゾート地の湖、
【ミズーリ州】を代表する「オザークス湖」の名前、覚えていらっしゃるでしょうか?
今回は、その湖にまつわるお話にさせていただこうと思います。
この「オザークス湖」、最初に地図でその存在を確認した時に私はなんて大きな「川」なんだろう、と思いました。
しかし名前を聞いてみると「川」ではなく「湖」。
...世界にはこんな川のような不思議な形の湖もあるものなんだなぁ〜、なんて、
びっくりしつつも単純に納得した私でしたが、よくよく話を聞いてみると
この蛇行する竜のようにうねる大きな大河の正体は元々、実際に「川」であったのだとわかりました。
このオザークス湖は人工的に作られた貯水池...ならぬ「貯水湖」で、
1929年8月8日に始まった、長さが約775mもあるBagnellダムの建設に合わせて、
貯水湖として利用するべくこの川に人工の手が加えられました。
1931年の5月20日にこのダムの水吐き口をまでを含む全て完成させたその当時では
世界で最大級の人口湖の一つとして数えられ、なおかつ、アメリカ国内では最大の大きさを誇るものでした。
湖の表面積は約220k㎡、海岸線はなんと約1,850km、この人工湖の端から端までの長さは最長で150kmあり、
全体の流域面積は36,300k㎡、という、とてつもない大きさです。
で・す・が、ここまで聞いても読んでも、あまりにも数字が巨大すぎるということ以外、
実際には全くこの湖の大きさや長さがどれほどのものに値するのか、イメージすら湧いてきませんよね?
そこで、私も気になって比較対象になるものを調べて、グラフにしてみました!
以下がオザークス湖とその対象を比較したものです!
これはみなさん...おそらく衝撃ですよ...!
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オザークス湖と世界の脅威の比較表
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◎表面積:オザークス湖 220k㎡/大阪市 223k㎡/石垣島 222.6k㎡
◎海岸線長(海岸の端から端までの長さ):オザークス湖 1,850km/
スカンジナビア半島 1,850km/東京 - 沖縄本島までの直線距離1,700km
◎流域面積(集水地域):オザークス湖:36,300k㎡/
台湾(総面積)36,193k㎡/九州 36,782.37k㎡
(※ちなみに九州は世界で37番目に大きな島だそうです)
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...いかがでしたでしょうか?
この湖のとてつもないスケールの全貌が、
みなさんの中のイメージにも繋げられたのではないかと思います...!
(写真上/飛行中の窓から撮影したサウスダコタ州南部中央を横断するミズーリ川)
表面積だけでも「さいたま市」や「大阪市」とほぼ同等、長さは「名古屋から石垣島までの直線距離」にあたり、
流域面積に至っては、「台湾をすっぽりと収めてしまう」ことができる大きさだなんて、
調べている最中、私自身にも幾度となく衝撃が走ってしまいました...!
あまりに巨大すぎるその全容で、その形状を写真でご紹介できず申し訳ないのですが、
この大きな大河の形をした人工湖はぐねぐねと、大蛇のごとく身をうねらせていて、その形状から、
人々の間では「魔法の竜」との異名を名付けられたのだそうな。
(写真上/ワシントン州北部中央・Chelan群に存在する川のように長いChelan湖の写真その2。同州内最大の湖)
私もこの「魔法の竜」なる異名を知った際、この「竜」という表現が、
この湖の形状にまさしく、ぴたりと当てはまるなあ、と至極感心したのでした。
さて、そんな異名すら併せ持つとてつもなく巨大な「オザークス湖」。
今日(こんにち)では、アメリカ中西部の有名な観光地となり、
夏のバケーションを過ごすためのリゾートエリアとして人気を博し、
【ミズーリ州】を代表とする「観光スポット」となりました。
この湖の湖畔沿いには、現在およそ7万件以上もの家が立ち並び、
そのほとんどが真夏のバカンスをこの湖のほとりで楽しむためだけの物として建てられたものだそうで、
毎年、年間で約500万人以上に及ぶ人々が、この湖を観光のために訪れていると言われています。
今回のこの【ミズーリ旅行】で、アメリカという土地は、私にとってあてもなく広大で、
まだ名前すら知らない未知の世界に満ち溢れ、目の前に際限なく広がっているのだなあ...と、
またもことごとく痛感させられたのでした。
世界にも日本にも、まだまだ魅力的で不思議な場所や文化や自然がたくさん存在していますが、
アメリカだけでも一生のうちに回り切ることができるのかしら?なんて、
あまりの新発見の連続で、ここ最近思ったりしています。
(【ミズーリ州】にまつわるその他の「ネイティブアメリカン達の伝説が名を残す究極の観光名所」や
「マニアックすぎる(?!)観光スポット」、「絶景と悲運の歴史を物語る城跡」や、
「独特の地形によって生み出された巨大な洞窟と大自然を懐に抱いたハイレベルなトレイル」などなど...、
【ミズーリ州】おすすめの旅行・観光スポットに関する情報や詳細なレポートは
「海外在住者からのおすすめ観光旅行情報サイト Fish and Tips」さんで掲載予定になっております。
どうぞ、こちらも合わせてお楽しみに!)
次回は再び、アメリカ・シアトルに戻り、在住者の目線を通して様々な情報をお伝えしていきたいと思います!
もし、この記事でアメリカにちょこっと興味がわいて、旅行に行ってみたいなと思われたら、
「地球の歩き方」で様々な都市とプランのアメリカ旅行をご用意していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?
♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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