-絶景の海岸トレイルには美しいバラ園や穀物専用の港など見所満載!-

公開日 : 2017年06月17日
最終更新 :
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-絶景の海岸トレイルには美しいバラ園や穀物専用の港など見所満載!-

皆さんこんにちは!シアトル特派員のシュローダー 彩です!

6月初めのシアトルでは、気温は26度を超え、夏のような日差しが続いていました。

しかし、湿度はとても低く、からりと晴れ渡った空に心地の良い、

ひんやりとしたそよ風でとても過ごしやすく快適な日を過ごすことができました。

数日前からはまた、連続した曇りと雨模様の予報が出て気温も10度ほど下がってしまったため少し肌寒くなり、

まだ本格的に「夏が来た〜!」と大手を振って喜ぶには少し早いかな?といったところでしょうか。

しかし、1日の間に降ったり晴れたりと忙しいこの季節のシアトルでは、

午前中は雨や曇りでも、午後からはカラッと青空が晴れ渡り、

吹き抜ける涼風に眩しい日差しで初夏の陽気に恵まれ、大変過ごしやすくなります。

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また、シアトルの夏は日中気温がぐっと上がっても湿度が低く、

涼しい風が吹き抜けて街中でも過ごしやすい反面、夕方以降ぐっと気温が下がるので、

風邪を引いてしまわないよう、ぜひご旅行の際には、薄手のカーディガンやストールなど、

羽織物を一つ、携帯されることをぜひともお勧めします。

しかし6月の初めに数日間続いた、とても気持ちの良いお天気のおかげで、

ゆっくりのんびり開花の準備をしていた初夏に見られる美しい花や緑が、

シアトルでは本当に一気に、わっ!と咲き乱れました。

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昨日通った同じ道でも、一気に揃って満開を迎えている花を見つけることができたり、

緑があっという間に生い茂り、大きな大きな木漏れ日を作ったりして、

生き生きと夏に向けて準備する自然のパワーは強くしなやか、目にも鮮やかで眩しいくらいです。

では、そろそろ本題に入りましょう!

今回ご紹介するのは、ダウンタウンの名所「パイクプレイスマーケット」から足を伸ばしてすぐのところにある、

絶景の海沿いトレイル「 Elliott Bay Trail/エリオットベイ・トレイル」。

ここでは「海」と「ダウンタウン」の街並み、「スペースニードル」、そして運が良ければ、

「シアトルの富士山」との異名を持つことでも知られる、丸みを帯びたなだらかな曲線美の「レーニア山」と、

反対を向けばまだ雪の積もった美しい姿の「カスケード山脈」をはっきりとその目に収めることができ、

その絶景たるや、溜め息物の美しさです。

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(写真上/エリオットベイ・トレイルからの眺め。奥に見えるのが美しい山並みの「カスケード山脈」)

この美しい贅沢な眺めを堪能できるトレイルでは、歩道と自転車などの車道が分けられており、

お子さんやワンちゃんと一緒にのんびりお散歩するにもうってつけで、ランナーの方達だけでなく、

様々な人々が自分達に合ったペースやスタイルで多く利用されています。

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大小様々な貨物船や旅客船の往来を眺めながら、

さざ波の音をバックに歩くだけでも十分に心地の良いこのトレイルには、

他にも素敵な見所が要所要所に詰まっているんですよ!

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まずは「 Pier 86 Grain Terminal/ピア86 グレイン・ターミナル」と名付けられた、

日本では決して見ることのできないであろう「穀物専用のターミナル」では、

ほぼ毎日、休みなく超大型の穀物運輸専用の貨物船が停泊し、日によって小麦粉やトウモロコシなど、

ダイレクトに船の中へと流し込んでいく様子が伺えます。

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その巻き上がる穀物の粉による噴霧で、

この付近のトレイル一帯だけがしばしば霞みがかって見えることもあり、

最初にその原因が小麦粉だ、なんてスケールの大きな事実を知った時には、とてもびっくりしたものです。

ちなみにコーンフラワー(トウモロコシの粉)の時には周囲に立ち込める匂いが違って、

色も少し黄味がかって見えるんですよ!

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そして、近くにはその大きな穀類の貨物船

(もはや「粉類専用の超大型タンカー」といった方がしっくりきそうな風体ですが...)と、

かなり遠くに離れないと全体像を写真に収め切ることができないほど巨大な、

穀類をベルトコンベア式で船へと送り出す工場があります。

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(写真上/「ピア86 グレイン・ターミナル」の全体像。写真奥、中央に写っているのは「スペースニードル」)

ちなみにこの工場を隔てた反対側には線路があり、そこでは陸路を使った貨物列車を使って、

この工場から穀類が運搬されているようです。

まさに「穀物ターミナル」という名に相応しく、水陸両用の運搬手段が整っているのですね〜!

さてそんな、アメリカらしいスケールの大きさに圧倒される少し手前に、本日ご紹介したかった、

対照的なサイズのこじんまりとかわいらしいバラの花園「Rose Garden/ローズガーデン」があります。

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バラは日本ですと5月(と秋頃)頃が見頃だったと思うのですが、

シアトルのバラは今年、気候の関係でちょっと遅咲きになってしまったのか、

この日6月の初旬にようやく芽吹き始めていたバラ達が一気に咲き誇り、見頃を迎えていました!

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住宅街や公園、広場や街路樹でも様々な大輪のバラが立派に咲き誇り、

花の女王、または女帝ともいうべきこの優美な風格はやはり見事で圧巻!の一言がぴったりです。

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2色のバラが一つの枝から育つものや、マーブル状の色合いがあるもの、

幾重にも重なった花弁の無限のフリルを持つバラなど、どれも心がうっとりと吸い込まれてしまいそうです。

残念ながら、気温の変化と雨で、今日にはあっという間に散り終えていそうなこの園のバラ達ですが、

短い期間にその豪奢できらびやかな姿をこの目に捉えることができてとても幸運でした!

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シアトルのダウンタウン、ピュージェット湾、スペースニードルに、一風変わった見所の穀物専用の駅やバラ園と、

運が良ければレーニア山やカスケード山脈など、美しく溜め息の漏れる雄大な大自然の景色を丸ごと味わえる、

他ではなかなか見ることのできないスポットを兼ね備えた「エリオットベイ・トレイル」。

これからの季節、是非とも、皆さんもこの絶景のトレイルを一度は訪れてみませんか?

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【 Elliott Bay Trail/エリオットベイ・トレイル 】

所在地: Elliott Bay Trail, Seattle

次回も、アメリカ・シアトルの情報を、 在住者の目線を通してお伝えしていきたいと思います!

お楽しみに!

もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、

「地球の歩き方」で様々なシアトル旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?

♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle

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