-聖パトリックデーってなに?その起源と歴史をサクッと解説!-
-聖パトリックデーってなに?その起源と歴史をサクッと解説!-
皆さんこんにちは!シアトル特派員のシュローダー 彩です!
さて、本日のテーマは3月17日にアメリカやアイルランドを中心に盛大に開催される季節行事
「聖パトリックデー(St. Patrick's Day)」について、です。
日本でも東京などで近年開催されるようになったこのお祭り、
一見すると、アイルランドの人々とその文化を食やダンスパレードを通じて学ぶ、
盛大な春の文化交流イベントのだけのようにも見えますが、
実際はどんな意味合いが込められ、どういう経緯で始まったイベントなんでしょう?
シアトルでも先日の3月11日の土曜日から12日の日曜日にかけて、
この「聖パトリックデー」にまつわる恒例のイベント「アイリッシュ・フェスティバル」が
ダウンタウンのシアトルセンター(スペースニードルがある場所)で開催されていました。
偶然通りかかってその光景に遭遇した私は、ふと
「あれ?実際の聖パトリックデーよりちょっと早いのでは...?」
と疑問に思ったので、それも合わせてこの機会に、と、
「聖パトリックデー」とアメリカやシアトルにおける聖パトリックデーのイベントやパレードについて、
少しお勉強してみることにしました。
さて、そもそも、何世紀も前からあったとされるこのアイルランド発祥の「聖パトリックデー」は、
1903年に粛々としたカトリック教徒による祭日、
アイルランド共和国の祝祭日として正式に制定されるほど厳かなものでした。
もともとは、このお祭りの名を冠した人物「守護聖人(司教)・聖パトリックさん
(アイルランドでキリスト教を布教させた重要な人物)の命日である3月17日に、人々がミサに行き、
彼に尊敬の意を表す」ためのお祭りだったのです(現在もアイルランドの方達にはこの習慣があるそうです)。
しかし、のちの1762年の3月17日、アメリカでイギリスの軍隊に兵役していたアイルランドの兵隊さん達が
ニューヨークの街を行進したのがきっかけとなり、アメリカではこれが後に、
アイルランド系アメリカ移民の人々によって盛大に
「聖パトリックデー」を祝うパレードとして変化していきました。
いっぽう、イギリスから独立した本国アイルランドでは、1996年より「聖パトリックデー」を
「政府主体の盛大なパレードやフェスティバルを5日間に渡り開催する大掛かりなもの」へと成長させます。
こうして、その知名度は徐々に諸外国にも広まり、
やがては日本でもこのお祭りが開催されるようになった、というわけなのです。
ちなみに、イギリスではこの「聖パトリックデー」をお祝いするようになったのは2002年からと、
割と最近始まったお祭りだそうです。
ところで、この「聖パトリックデー」のお祭り、
今でも「世界最大のパレード」が行われるのは本国アイルランドではなく、
アイルランド系移民も多いアメリカ、ニューヨーク州はマンハッタンのものなのだとか!
また、ニューヨーク以外にも、アメリカのイリノイ州シカゴではこの日に「シカゴ川」を
「発色の良い絵の具を溶かしたような真緑色に染め上げる」など、かなり盛大にお祝いされています。
...さて、ここでみなさんの中にふつふつと、「とある疑問」が湧き上がってきませんか?
「なぜテーマカラーが緑なのか?」
そして、よく見かける聖パトリックデーのアイテムにこのテーマカラーと同じくらい、頻繁に利用されている
「3つ葉のクローバーの意味」...。
さて、それについてはまた次回「-聖パトリックデーってなに?緑色と三つ葉のクローバーの意味!-」
と題して、シアトルにおける聖パトリックデーの解説と共に、ご説明させていただきます!
それでは、次回もどうぞお見逃しなく!
(今回使用した写真は、すべてシアトルで撮影したものです。
ちなみにクラゲさんはシアトルの水族館で撮影しました!)
もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、
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♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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