-デイライトセービングタイムってなに!?アメリカの夏時間を考える-
-デイライトセービングタイムってなに!?アメリカの夏時間を考える-
皆さんこんにちは!シアトル特派員のシュローダー 彩です!
先日、3月12日午前2時より、シアトルではデイライトセービング
(いわゆる夏時間のことで、1時間時計の針が早まる。例:午前11時→午後12時)が適用され、
うっかり忘れていた翌月曜日の13日の朝、あたふたしてしまったシュローダー夫婦です。
冬時間から夏時間に変更になるからといって、
夫の仕事や会社の始業時間がそれに伴って変更になるわけではないので、朝の貴重な1時間が早まるのは、
身体的にも精神的にも、慌ててしまうし、慣れるまでにちょっと時間がかかるので、
日本人の私と、日本での生活に慣れていた主人にはとっても納得のいかない奇妙で不可思議なシステム...
(実際一部のアメリカの大学の研究発表によると、もともと心臓発作の懸念がある人は、
その発生率が最大で24%も高まるのだとか)。
そんな不満と不安があるこの夏時間への人々の意見を払拭するためなのか?
アメリカでは夏時間を欧州のように「サマータイム」と言わず、
「デイライトセービングタイム」と言い張っているのですが、その理由は、「明るい時間をもっと有効に活用し、
電気の消費量を減らし、エコで地球に優しい活動に貢献しているよ!」というアピール、なんだそうです。
(ちなみになんともややこしいことに、このシステム、全米で適用しているわけではなく、
アメリカのアリゾナ州のほぼ全域やハワイ、グアムなど、一部では採用していません!)
さて、ところで、私個人として、シアトルのダウンタウンに住んでいて感じるのは、
日が長くなり暖かくなると、深夜から日付をまたいでピカピカギラギラの電飾と、
お店の外まで流れ出る大音量の音楽のクラブやバーが大賑わいするようになり、
(消費電力の有効活用云々って、そう簡単に一筋縄でいかないのでは...?)
というのが私の率直な感想なんですが...。
皆さんはどう思われるでしょうか?
この夏時間、非常に興味深いことにアメリカでは1度目、
第一次世界大戦後のドイツやイギリスに習い1918年に導入されたのですが、
大変不評でわずか7ヶ月のみの適用で全面廃止になった過去を持つのです。
しかしその後、再び今度は第二次世界大戦中に、資源節約、省エネ目的と称して再導入され、
今日に至るようになったわけなのです。が、
この政策の価値について何かと矛盾点や悪影響が多々指摘されつつある今日
(複数の研究で、心臓発作や脳卒中、交通事故件数の増加や、その上、
このシステムの導入によって向上するはずの労働効率の低下まで見られるそうです)、
もしかすると、近い将来、この「デイライトセービングタイム」なるシステムは再び
廃止されることになる日も近いのでは?と私個人的には思っています。
ちなみに、このデイライトセービングタイムの始まりと終わりは「日曜日に始まる」ように設定されており、
日本のように○月〇〇日ではなく、
「3月の第2日曜日に始まり、11月の第1日曜日に終わる」
と設定されていて、
今年のデイライトセービングタイム(夏時間)の開始日は3月12日の日曜日(午前2時)で
来年は3月11日の日曜日(午前2時)、今年の終了日は11月5日の日曜日(午前2時)ですが、
来年2018年は11月4日の日曜日(午前2時)が終了日(「冬時間」になり−1時間、時計の針が戻る)です。
さて、いつも食べ物のことしか頭になさそうな私(事実)ですが、
今回はちょっとタイムリーで少しためになるテーマをお送りさせて頂きました!
今回もここまでお付き合いくださりありがとうございます!
ちなみに、今回使用した写真はすべて、ここ数日中のシアトルのダウンタウン圏内で撮影したものです。
次回は予告通り、シアトルよりグルメな情報記事
「-シアトルで発見!メキシコの不思議な飲み物?オルチャータ!-」をお送りします!
お楽しみに!!
もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、
「地球の歩き方」で様々なシアトル旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?
♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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